地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

「限定」の価値

    商売に携わっていると、世の中すべての人に
    自社の商品やサービスを手にしてもらいたいと
    考えてしまいがちです。

    なぜ限定するのか

    私が企画中のセミナーが2つあります。

    どちらも申込資格や人数を限定しています。
    「先着5名限定、今回限りの開催」、
    「(施設名)入居者限定、1社1名のみ」
    といった感じです。

    出席人数を増やせば、
    それだけ顧客名簿を増やすことに繋がりますし、
    なにより、
    多くの人にサービスを提供できることになります。

    しかし私はあえて「限定」することを選びます。

    理由はいくつかあり、
    ・誰でもいつでも参加できるイベントとの差別化を図る
    ・少人数の濃いファンとの関係性を深める
    ・数の多さを成果指標としたくない
    といったところです。

    特に重視しているのは、
    あえて少人数にし、
    濃いファンとの関係性を深めることです。

    公演会場のファン

    事業の成長には熱心なファンが必要です

    究極の限定は「リアル」になった

    究極の限定は、
    オフラインのみでのコミュニケーション
    になりつつあるように思います。

    つまり、
    時間を割いて対面で話すこと。

    その時、その瞬間の空気感は、
    顔を合わせた者同士でないと共有できません。

    これを上手に、
    商品やサービスの価値に掛け合わせれば、
    独自の立ち位置を強化できます。

    例えば、
    購入者限定のリアル交流会だとか、
    逆に、
    リアルイベントの参加者のみに
    ネット購入の権利を与えるとか。

    このあたり、
    顧客との関係性を構築して、
    質の高い顧客名簿を作るために、
    いろいろ工夫の余地があると思っています。

    自分たちの商品やサービスを
    多くの消費者に届けたくなるのは
    商売人の本能ですが、実は逆に、
    ファンを増やすことには繋がりません。

    ただ漠然と、
    不特定多数を対象に売り込みをしないことです。

    そのためにも
    オフラインのコミュニケーションと
    オンラインの仕掛けを掛け合わせて、
    独自の立ち位置を作りましょう。

    絞れば絞るほど強い

    対象を絞れば絞るほど、
    見込客は顧客になり、
    そして、熱心なファンになる確率は高まります。

    ファンは事業の持続可能性を高めてくれる存在です。

    つまり、
    ファンをどれだけ増やすことができるかが、
    事業の成否に直結します。

    対象とする顧客を絞るのは、
    経営者にとって勇気が必要なことです。

    しかし、ファンを増やすためには、
    あえて顧客を選ばなくてはなりません。

    顧客も商品やサービスを選びますが、
    経営者も顧客を選ぶことができるのです。

    オフラインだからこそ提供できる価値を作り、
    売り込みをせずとも選ばれるように、
    ファンを育てていきましょう。

    関連記事

    TOP