地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

売り方に逃げずに商品を磨け

    SEO対策やSNSでの情報発信ばかりを
    気にしている事業者さんが多いです。

    自分でも購入したくなる商品か

    私のかつての家業では、
    ギフト用の和洋食器を
    中元・歳暮で多くの方に使ってもらい、
    業績を大きく伸ばしました。
    まだ私が産まれる前の頃の話です。

    時が流れて、
    私が代表取締役に就任した2010年頃には、
    中元・歳暮の需要は大きく減少していました。

    それどころか、
    自社の従業員が、中元・歳暮を贈ることにより、
    日頃お世話になっている人に挨拶をしなくなっていました。

    どういうことかというと、
    自社の商品を自分たちが利用しなくなっていたのです。

    自分たちすら積極的に使おうとしない商品を
    消費者に選んでもらおうというのは矛盾しています。

    まず最初の顧客は自分であるべきです。

    自分の眼鏡にかなう商品なのか。
    自分の価値観と感性に合う商品なのか。

    消費者に売ろうとする前に、
    まず自分と対話しましょう。

    スマホを触る指

    SNSは魔法の杖ではありません

    消費者は2極化している

    今の消費者は
    売り方に騙されて買うことはありません。

    SEO対策が入念なホームページだからといって、
    商品やサービスが
    必ずしも素晴らしいものでないことは見抜かれています。

    また、SNSで、カタログ丸写しのような、
    仕様やスペックだけを垂れ流していても、
    購買に結びつくことはありません。

    ましてや自分たちで使いもしない商品やサービスを
    消費者に体よく押しつけようとしても、
    そのセールス臭は敏感に嗅ぎ取られてしまいます。

    今、地方中小企業が取り組むべきは
    売り方に逃げずに商品を磨き続けることです。

    そして、その商品をどこで売るかも問われています。

    世界的な大企業のようにグローバルな市場に商品を届けるか、
    もしくは、
    地域に根ざして、顧客と密な関係性を構築して商売するか。

    当然、地方中小企業の勝負の土俵は後者です。

    そのためには、
    シンプルに良い商品を用意することが
    一番最初にすべきことであり最も重要なことです。

    商品が売れない理由を直視する

    「商品が売れない」と相談を受ける場合、
    その理由のほとんどは質が低いからです。

    残酷な現実ですが、
    売り方が悪いわけでも、
    情報発信の量が足りないわけでもありません。

    単純に努力不足です。

    質の高い、
    「良い商品」を用意して初めて、
    SEO対策やSNSでの情報発信が生きてきます。

    マーケティングは商品があってこそ使える道具なのです。

    この順番を勘違いしてしまう事業者さんが多いです。
    SEO対策やSNSさえ使えば、
    それだけで多くの消費者に
    自然と手に取ってもらえると思い込んでいます。

    楽して売れる方法はありません。

    まずは、
    妥協することなく商品を作り込むこと。
    そして、その商品の最初の顧客は自分であること。

    安直に売り方のテクニックに逃げずに、
    商品の質を極限まで高めましょう。

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