購入の決め手

ようやく中古車選びを終えられそうです。まだ決済していませんが、クルマを決めて業者さんへ購入の意思表示をしたところです。
中古車を購入する
秋から働き方が変わるので、中古車を探していました。クルマには特にこだわりはなくて、走って曲がって停まればそれでいいやという感じ。学生時代に買ってもらったセフィーロは大事に乗っていましたが、それ以降のクルマにはそれほど愛着は湧かないまま乗り換えてきました。今回も同様で、仕事と生活のためのクルマが見つかればそれで良しと考えています。
カーセンサーのアプリなどで中古車を探していると最初は楽しいものの、次第に面倒くさくなってきます。どれも同じに見えてきてしまうのです。こうなってくると自分で探す意欲は大きく減退し、いっそ誰かに「お前はこれを買え」と言ってもらいたいくらい。投げだしそうになるギリギリのタイミングでようやくこれはというクルマに巡り会いました。
大型二種の免許も持っていますが、基本的に運転を面倒くさく感じる性格です。事故やトラブルに巻き込まれるリスクを考えると、億劫に感じてしまうというのが正確な表現かもしれません。家業の代表取締役を務めていたときに自分のクルマで移動したこともありましたが、あまり望ましくなかったのは確かです。運転せざるを得ないからには慎重に、ハンドルを握ります。体調など少しでも違和感を感じたら運転しないのが一番です。
何社かに問い合わせてみた
良さそうなクルマを見つける度に問い合わせを入れてみました。車庫証明を住所地以外で取得したいので、その旨事前に伝えておきたかったのです。そうすると面白いことに返事が来なかったり、露骨に面倒くさがられたり。イレギュラーな取り扱いは仕事の効率が落ちてしまうのでしょう。私も営業をしていたことがあるので責める気にはなれません。
中には見積もりが車両価格の1.5倍くらいになるものを平気で出してくるところもありました。保証やら何やら頼んでもいないのに勝手に盛り込んでくるのです。不要と伝えれば良いのですが、そんなことをしてくる時点で印象は良くありません。悪くないクルマだったのですが、こうした会社からは買う気が起きず、候補から脱落することになりました。
わざわざ出かけたり、電話で話したりすることなく簡単にやり取りができるようになりましたが、だからといって雑な対応をしても許されるというわけではありません。逆にちょっとしたタイミングや表現の差が相手に与える印象を大きく左右するようになりました。便利な道具が増えたからこそ、見込客との間合の詰め方には細心の心配りが求められます。

基本的にはどれでもいいです
丁寧に返事をしてくれた担当者から買うことに決めた
結局決めたのは、問い合わせのメールに対し丁寧に返事をくれた会社の在庫でした。もちろんクルマ自体を気に入ったというのもありますが、どうせ買い物をするなら気持ちよく買い物したいという思いが強いのです。中古車でも安い方の価格帯の車両ですが、ここまで丁寧に対応してくれるのであればお互いに嫌な思いをすることはなさそう。数年に一回の買い物なので、自分なりの価値観で選ぶことにしました。
中小企業支援に携わっていると、事業者が「何が何でも安く提供しなくてはならない」と思い込んでいる場面に出くわします。良いものをしっかりとした価格で売れば良いのに、とにかく安く売らなければならないと勘違いしているのです。そうした事業者に限って、価値を磨き続けることに関しては怠りがちなようです。
商品やサービスが直接的にもたらすメリットは様々ですが、「価値」はあらゆる箇所に潜んでいます。安さも価値にできますが、そこに戦略があるかどうかが重要。接客やアフターサービスも含めて、価値の全体像を思い描かないことには独自の立ち位置を築くことは困難でしょう。
ある事業者は独自の技術を保有していましたが、「まずは導入してもらうために安く提供する」として安価な見積もりで受注を続けていました。その結果どうなったかというと、顧客は安さに価値を見出すようになり、肝心の技術がもたらす革新性を理解してくれなかったのです。その後はいつまでも安い見積書を提出し続けることになり、思うような利益を生み出せない状況が続いてしまいました。
自分たちはどんな価値を提供することができるのか。商売をするのであれば場当たり的に対応するのではなく、深い思慮に基づいて行動したいものです。
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