ポッドキャストの収録で何を話すか(2024年11月)
今月もポッドキャストの収録日が近づいてきました。今回は12月に配信する84~87回目の収録です。そろそろ節目の100回目が近づいてきているので、何か仕掛けを考えなければいけません。さて何をしましょうか。
字の汚さをどうにかしようと考えた
オンラインペン習字講座を受講し始めました。47歳になるまで字の汚さを放置してきて、茶道の案内状などを書くときにどうにかしなければならないと今更気づきました。言い訳をするとパソコンのタッチタイプは早い方で、学生時代に身に付けた貴重なスキルです。パソコンばかりに頼っているうちは見て見ぬ振りをしていた悪筆でしたが、そろそろ改善しようと思い立ちました。
手書きした文字をスマホで撮影しLINEに送信、その後に先生が添削の様子を動画にして送り返してくれるというシステムです。これまでに自分の名前と住所の練習が終わり、これからひらがなが始まるところ。まさに小学1年生からやり直しです。
何歳になっても学び続けるというのは大事なことだと思っています。かつての家業でも従業員さんに「学び続けろ」と言い続けていました。実際に本を読んだり、勉強してくれる人はごく一握りだったようですが、その一握りの人がその後の社会人人生をたくましく歩んでいるのを伝え聞くとうれしくなります。私も字をきれいにして彼らを驚かせたいものです。
雇われる立場と取締役の違い
地方中小企業にありがちなのが、雇われる立場であった人が昇進を続け、部長や本部長の次に取締役に就任するパターン。このことが悪いとは言いませんが、雇われる立場と取締役はまったく別のものだと理解しておかないと会社にも本人にも不幸なことになりかねません。ある会社では従業員で「がんばった」人を取締役にしていました。本質的な役割を理解していない人を取締役にしてしまったわけで、経営の一翼を担わせるどころか、人事に混乱が生じてしまいました。
雇われる立場の人、つまり従業員は会社の歯車のひとつ。与えられた役割を期待通りにこなすことが求められ、経営の責任を負うことまでは求められません。退職して別の進路に進むのも自由。労働者として法律で手厚く保護される立場でもあります。
一方、取締役は経営の一翼を担う立場です。代表取締役や他の取締役に事故があった場合には、最後の一人になっても事業を率いていく覚悟が求められます。また経営が思うようにならない時に誰かのせいにすることはできません。極端な話をすれば、会社の前にある信号が赤に変わるのも経営に携わる者の責任です。
私も顧問先で社外取締役を務めていますが、いつでも代表取締役の代わりを務めるくらいの気持ちでいます。
「打ち合わせのための打ち合わせ」をしていないか
ある経営者は打ち合わせが大好きでいつも打ち合わせばかりをしています。そのうちに「打ち合わせのための打ち合わせ」を始めるのではないかと心配をしています。会議や打ち合わせは何かを決めるために催すもの。ダラダラと話すだけで何も決められないのであれば時間の無駄で、大勢が顔を突き合わせる必要はありません。
さらに言うと、打ち合わせで決めたことには行動が伴います。ある経営者にこのことを指摘したら、それまでふわっとした打ち合わせしかしていなかったようで表情が変わっていました。
勇気を持って行動する経営者のみが前に進むことができると信じています。
接客・営業をした経験が今でも生きている
家業に就職して最初の9年半は、百貨店店舗での販売とノベルティ商品を取り扱う法人営業をしていました。百貨店では包装、荷造り、接客などをゼロから学びました。初めて知った外の世界で、世の中の厳しさをほんの少し知ることができました。法人営業では自社より規模の大きな会社と取引することで、BtoBビジネスの厳しさを体感することができました。
必ずしも楽しいことばかりであった9年半ではありませんでしたが、その後の社会人人生の基礎が作られたのは間違いなくこの時期です。もちろん、今の中小企業支援家としての仕事にも生かされています。
お金のやり取りをしたり、利益を乗せて商品を販売するというのは商売の基本。教科書に書いてあるようなことをそれらしく語るだけのコンサルタントにはなりたくないと思っていて、地に足を付けた中小企業支援を心がけています。そんな私にとって、社会人人生の最初に実業に携わっていたのは何より幸せなことでした。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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