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コラム

士業マーケティング 文章がうまいですねと言われた

今日、「文章がうまいですね」と言われました。士業の情報発信について書いてみます。

「文章がうまいですね」と言われた

今日、打ち合わせ中にある人から「文章がうまいですね」と言われました。メルマガに載せているコラムを読んでくれたもので、元はこのブログの記事です。そのとき思ったのが、文章がうまいのではなく、他人に文章を読ませている人が少ないだけではないかということ。素人のまとまった文字数の文章を読む機会なんてほとんどないので、目についた私の文章がうまく感じられただけでしょう。

そういえば小学校では年に2回くらい文集を発行していました。全校生徒の作文が載せられていて、いつも楽しみにしていたのを思い出しました。とっくの昔に処分してしまいましたが、取っておけばよかったなと後悔しています。先生もそれぞれ寄稿していて、あの怖そうな先生がこんな文章を書くのかなどと考えながら読んでいたのを覚えています。

このブログを書き始めた頃の記事を今でも残していますが、読み返すと「とりあえず書いた」という感じがしてしまいます。まさにそうで、毎日更新するのでやっとだったのです。今のように何を書くか悩む以前に、文字を連ねるのもやっとという状態。それでも書き続けていればなんとかなるもの。上手ではなくても、他人に読ませることのできる文章はそれなりに書けるようになりました。毎日の記事作成が鍛錬になっただけのことです。

コラムを読んでもらえるとうれしい

あるグループ向けにメルマガを配信していて、末尾にこのブログ記事を流用したコラムを載せています。案外、コラムを楽しみにしてくれている方がいるようで、先日は日本経済新聞の「私の履歴書」について触れたコラムの感想を伝えてもらうなんてことがありました。自分の書いた文章をきっかけに他人と会話ができるなんて素敵じゃないですか。文章がうまいなんて言われるより、よほどうれしい出来事でした。

自分の意見をあとに残る形で表明するというのは勇気が要ることです。賛否が分かれることがあるでしょうし、誰かに嫌われてしまうこともあるかもしれません。でも生きていたら無色透明の存在で居続けることなんか無理。特に共感してもらい、応援してもらおうと思うのであれば、自分が何者であるかは鮮明にしなくてはいけません。

こうしてブログを好き勝手に書き続けていたら、呆れられたりしたこともあったはず。そうなったらそれまでのことで、感性が合わないのだからどうすることもできません。それよりも大事なのは、自分の意見をはっきりと掲げて、感性の合う人と関係性を深めることだと思っています。

原稿用紙と万年筆

文集っていいですよね

士業の一番の商品は自分自身

士業のホームページなどを眺めていると、法改正情報などばかりを掲載している人が多いことに気付きます。たしか業者がそうした情報を提供してくれるサービスもあったはずで、とりあえず情報発信をしようと考えている士業にとっては助かるのかもしれません。

でも、法改正情報を載せたところで見込客と間合いを詰めることは実現しません。なぜなら誰でも発信できるコンテンツだから。自分が何者でどんなことを考えているかを伝えることにはならないのです。

せっかく手間を掛けて情報発信しようとするのであれば、自分だけが発信できる中身にしなければ、独自の立ち位置を築くことにはなりません。前職での失敗経験、受験勉強中のできごと、独立開業後の苦労話などを発信することができれば最強のコンテンツです。さらに加えて、人となりを知ることができる趣味の話なども発信できればなお良し。士業が法律の知識と資格を持っているのは当たり前のことで、いくら知識をひけらかしても見込客の心に刺さることはありません。士業の一番の商品は法律の知識や資格ではなく、自分自身なのです。

ある士業の方はFacebookで夜のスナックやガールバー通いの様子を発信しています。いつもおもしろいなぁと思いながら読んでいて、まだお会いしたことのない先生なのですが、勝手に親近感を抱いてしまっています。先日など友人が困っていることを知った時に、その先生に連絡してみるようにお勧めしてしまいました。ふと気付いたのが、まさにこれが情報発信の効果。自己開示をすることで見込客と関係性を構築し、多くの競合の中から選ばせることに成功していたのです。


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