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コラム

息子のシャーペンが盗まれた

中学生の息子が盗難の被害に遭いました。世の中の悪い面を体感してしまった貴重な機会になったことでしょう。自分の大切なものを盗まれた心の痛みから、世の中を渡っていくための知恵を身に付けて欲しいと思っています。

息子のシャーペンが盗まれた

先日、息子が、カバンの中に入れていた筆箱からシャーペンを盗られてしまったそうです。詳細は書けませんが、お気に入りのものだったのでガッカリしている様子です。数か月前になんとか手に入れることができたもので、日頃から大事に使っていたようです。これまで露骨な人の悪意というものに接した経験がないはずなので、本人も驚いていることでしょう。

今回の件で息子と話したのは、どこにでも泥棒は存在するということと、貴重品は身につけておくということ。この2点を学ぶ貴重な機会にしてくれれば安いものです。今さら犯人探しをしても現行犯でなければどうにもならないでしょうし、盗られたものに思考を奪われるのも時間がもったいないことです。教訓を今後に活かしてくれればうれしいです。

私も銭湯で盗難にあったことがあります。カヤックを漕いだ帰りに立ち寄った銭湯で、鍵をかけたロッカーからお札を数枚抜かれました。帰り際にじろりと目があった人物がいて、後から考えたらその人物が何らかの形で関わっていたのかもしれません。その時以来、私はロッカーなどに鍵を掛ける時であっても盗られたら困るものは入れないようにしています。貴重品もしっかり身につけるようになりました。飲み会などでも財布の入ったサコッシュを肩からかけているくらいです。

中学生というといろいろトラブルに巻き込まれやすい年ごろに差し掛かっています。今回、被害者の痛みを味わったことでトラブル回避能力を身に付けてくれたら安心です。

世の中は悪意に溢れている

残念ながら世の中は悪意に満ちています。タバコをポイ捨てするような人は今でもいますし、隙あらばどこにでも停めようとする駐車マナーの悪い人もいます。重要なのはこうした輩と同じレベルに落ちないこと。「みんながやっているから」「どうせ捕まらない」などと考えてしまうと、ズルズルとダークサイドに転落していくことになります。

先日、関与先の敷地内で喫煙している人を見かけたので退去するように促しました。するときまりが悪かったのか、激昂して反論してきます。「俺は来客だ」「禁煙の看板がない」といった感じ。今どきこういう人がいるのだなぁと、じっくりと眺めさせてもらいました(相手にしないに限る)。

マネーやルール違反程度ならかわいいものですが、法律に違反するような人物もいます。そうした人物とは関わらないに限ります。ある人は金銭にまつわる不正に関与して、それまで築いてきた信用を失いました。そうした人物を目の当たりにしてしまうと、他山の石として我が身を戒めないといけないなと思います。ちなみにそうした人物に限って、さも何もなかったように行動しようとします。騙されて付き合ってしまう人もいるようですが、大多数の人は悪事を忘れてはいません。一度でも悪事に手を染めてしまったら信用を取り戻すことはできないのです。

銀色のシャープペンシル

ずいぶん高いシャーペンもあるようです(画像はイメージ)

「良い人」だけではダメ

世の中に悪意を持つ人がいる以上、「良い人」というだけではやっていけません。戦うべき時には躊躇なく戦う覚悟を持っていないと付け込む隙を与えることになってしまいます。

家業を投資ファンドに事業譲渡した後に関わったプロジェクトでは、驚くような人々との出会いがありました。勤務時間中に私用PCでギャンブルの予想をしていたり、用も無いのに居残って残業を付けていたり。それまで比較的まじめな家業の世界しか知らなかった私には衝撃の連続でした。ある時、そうした輩から不利益な取り扱いを受けたことがありました。そうなると私のスイッチが入ります。あらゆる合法的な手段を駆使して、対処することにし、結果はもちろん私に有利な形で決着しました。

社会人として活動していくのであれば、戦うべき時を見極めることが必要です。じっと我慢していても悪意のある人々はさらに攻撃を強めてくることでしょう。的確に対抗することでさらなる被害を防いで、失った利益を取り戻すことが可能になります。


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