「営業」を受けた時の対応
押しつけがましい営業を受けた時(受けそうな時)にどのような対応をしているかを書いてみます。
ウェブサイトの問い合わせフォームからの営業
このウェブサイトの問い合わせフォームから営業メールが届くことがあります。コピーペーストされた文面なので、私がどんなことを考えているかなんてリサーチすることなく送り付けられてきます。例えば、「補助金をクライアントへ提案しませんか」「クライアントを紹介します」といったことを提案してくる内容。どちらも私には不要で、返信することなく無視しています。非社労士との提携を禁じている社会保険労務士法すら知らないで連絡しているようで呆れるばかりです。
すべての営業を否定するつもりはなく、それどころか顧問先にはドブ板営業をするようにしつこく提起しています。商品やサービスを用意したからといって、それだけで見込客からの問い合わせが殺到することなどなく、見込客の課題解決に資することを理解してもらわないことには選ばれることはありません。顧客台帳や見込客リストを基に、どのような課題解決が可能であるかを説き続けるのが営業のはず。この努力をこつこつと行うからこそ、売上を作ることができるのです。
ところが、相手の事情などお構いなしで、自分たちの商品・サービスをただ買ってくださいと連呼するのは、もはや営業ではなく迷惑行為です。問い合わせフォームからテンプレートの文面を送り付けてくるのも迷惑行為のひとつ。メールを開く手間すら掛けたくありません。
この手の迷惑行為が頻発するので問い合わせフォームにチェックボックスを設けることにしました。「いかなる名目であっても営業目的のご連絡はお控えください。営業目的でないことをご確認の上、こちらにチェックを入れてください」というもの。この確認を必須としているので、相手の事情などお構いなしのメールは抑制されることを期待しています。
日中に掛かってくる電話営業
つい先ほどのことです。電話が掛かってきて、発信番号が080から始まるので事務所への問い合わせ電話かと思って対応してしまいました。ソフトバンクの何とかと名乗っていて、「何かのご案内ですか?」と尋ねたら「お得なプランの紹介」だと言います。「資料があれば送ってください、今は電話対応できません」と言って切ってしまいました。
お得なプランという餌をぶら下げれば電話で話を聞いてもらえるだろうという根性が気に食いません。さらには080から始まる番号で掛けてきているのも個人からの電話かと誤認させるのを目的としているようで腹立たしいです。この手の電話は掛かってくるたびに同様の対応をして着信拒否にしてしまっています。電話を掛けてくる担当者は皆さん丁寧に仕事をしているのですが、そうした迷惑行為をさせているソフトバンクに対して苛立ちます。
私の仕事は電話からの問い合わせはほぼゼロ。社会保険労務士の看板を掲げているので事業用のIP電話番号を取得していますが、今後、電話番号を非公開にしてしまおうかとも思います。
クラウドファンディングへのお誘い
知人や名刺交換した方から「クラウドファンディングを始めたのでぜひご支援ください」と連絡をもらうことがあります。この手の連絡のほとんどがコピーペーストしたテンプレートの使いまわし。せいぜい冒頭に「岡田さん」と入れば良いほうです。
こうしたお誘いも基本的には簡単な返信をするのみです。メッセンジャーからの連絡の場合は「ご無沙汰しております、がんばってください!」とだけ返信して終わり。クラウドファンディングのページを見に行きはしますが、たいていが独りよがりな内容で支援をする気は起きません。
何かを支援してもらおうとするのであれば、丁寧に情報を伝えるべきだと思うのですが、クラウドファンディングを安直に利用しようとする人は伝え方が雑。なんで支援しなくてはいけないのかがまったく理解できません。クラウドファンディングは集金のための魔法の杖ではありません。営業ツールとして使おうとするのであれば、見込客の顔を思い浮かべて誠実にメッセージを発する必要があります。
営業と迷惑行為はちょっとした手間を掛けるかどうかの違いです。見込客の顔を思い浮かべて、彼ら彼女たちの課題解決に資する提案をするのが営業。創造力を欠いた営業はもはや営業ではなくて、押しつけがましい迷惑行為になってしまいます。商売に奇策なし、凡事徹底とはよく言ったもの。自分たちがしようとしている営業(らしきもの)が、見込客の真の課題解決に繋がるかどうかを冷静に見直してから行動しましょう。
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