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コラム

茶道教室で学んでいること

昨年10月から茶道教室に通っています。
今日からお稽古が新たな段階に進むとのこと。
どんな感じで習っているかを書いてみます。

習い始める前の不安はあっという間に解消した

お稽古の記録を付けています。
初回にどのようなことを記録したかというと

講座初回。薄茶と濃茶を合計3杯飲んだ。ふくさの練習は折り紙のよう。常に正座を求められるわけではなくあぐらをかいても良いようで、足がひどく痺れることはなかった。

といった感じでした。

カルチャーセンターでの教室のせいか、
堅苦しい雰囲気は全くありません。
生徒は合計10名。
皆さん、14時から17時の間で
都合の良い時間だけ通っています。

私は14時少し前から17時まで習っています。
せっかくなので目一杯、教わりたいので。

初回までに不安だったのが、
白い靴下にいつ履き替えれば良いのかということと、
足が痺れたらどうしようということ。
この2点がとにかく不安だったので
茶道に興味はあったものの、
これまでは実際に習おうと決意するには至りませんでした。

実際に通い始めていろいろ教わりましたが、
まず白い靴下に履き替えるのは
お稽古の前にロビーで履き替えれば良いとのこと。
どこで裸足になって良いものかわからなかったので
一つ目の不安はあっさり解消しました。

次に足の痺れについて。
「そのうち慣れる」
「痺れても大丈夫」
と聞いていたものの、
本当にそんなものなのか確信できず
これも茶道教室に通うことをためらう要因になっていました。

実際は
必ずしも常に正座をしている必要はなくて、
自分のタイミングで足を崩すことができました。

お手前をしている最中に足が痺れてしまったとしても
「あわてなくて良いからゆっくり待ちなさい」と
言ってもらえるのでプレッシャーを感じることなく
足が回復するのを待つことができています。

他の生徒さんでは椅子を使用していたり
クッションを足に挟んでいる人も。

お稽古に通ううちに
正座にも少し慣れてきたようで
そういえば正座をしていられる時間が
少しずつ長くなってきているような気がします。

私の性格なのか、
事前に不安が解消されないと
新しいことに挑戦することにためらいが生じます。
茶道教室に関してはそのあたりを振り切って
えいやと習い始めてみたわけですが、
実際に始めると不安はどちらもあっという間に氷解しました。

茶道はとても合理的な世界だった

茶道というと、
礼儀だとかお手前の順番だとか
とても複雑で覚えるのに苦労するイメージがありました。

実際にほんの数ヶ月ですが
茶道の世界を覗いてみて感じたのは
とても合理的な世界だということ。

私なりに感じ取ったところでは、
・清潔に道具を取り扱う
・お客様のためにおいしいお茶を用意する
・相手に見せないように汚れたものを扱う
といった思想の元に
様々な段取りが決められているように思います。

これらの基本的な思想が見えてくると
一つ一つの決められた動作の意味がわかるようになり
最初は毎回頭が真っ白になり、
先生の言いなりにロボットのように動かしていた手も
少しずつ自分で考えながら行動できるようになってきました。

何事も大きなところから物事を掴むように努力する
というのはいつも心掛けていることで
茶道でもこの考え方が役に立ったようでうれしいです。

茶道に使う和菓子

毎回、どんなお菓子がいただけるのかも楽しみです

茶道は経営者との対話に役立つ

私が中小企業支援家に転身して7年目。
日々さまざまな経営者と対話しています。

個別に契約をし、売上アップを目指すこともあれば、
インキュベーションマネージャーとして
適度な距離感を保ちながら事業の成長を見守ることもあります。

そうした仕事をしていると
経営者の中にはかなり身構えて私に向き合おうとする人もいます。
おそらくかつての私のように、
何かを押しつけようとしがちな
「経営コンサルタント」に苦労した経験があるのでしょう。

会話を交わしていくと私への誤解も解けるのですが、
経営者と対話する際には
距離の詰め方について毎回気を遣います。

茶道を学び始めたばかりの私ですが、
相手を大切に思い、その気持ちを表現する世界は
地方中小企業の経営者と対話するのに大いに役立つと思っています。
まだ入り口をほんの少し知っただけの茶道ですが、
これからも学んでいきたいと思っています。

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