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コラム

茶道教室に通うようになり考えていること

10月から茶道教室に通っています。
どんなことを考えているか書いてみます。

もっと早く習えばよかった

元々、茶道には興味があったものの、
白い靴下を履かなくてはいけないらしいとか、
一度入門したら先生を変えられないらしいとか、
敷居の高さを勝手に感じて躊躇していました。

えいや、と通い始めたきっかけは
息子が中学生になったこと。

陸上部に入り、
土曜日にも練習や試合に出かけるようになりました。
父親業をしていた時間がぽっかりと空いてしまい、
それならば何かを始めようと、
以前から関心のあった茶道教室を選びました。

そもそも、
京都の茶わんやに勤めていたので、
茶道は教養として必要な知識でした。

こうして書いていて思い出したのですが、
母親から茶道を進められたこともありました。
茶わんやの息子なのだから
茶道を学んでおきなさいと。

いざ茶道教室に通い始めると、
茶わんやの時のあれこれが
茶道と関わりのあったことがわかりました。

例えば
あるポットの蓋の色が本体と違うことであったり、
先輩から教わった陳列のルールのことであったり。

当時は気付きませんでしたが、
茶道の世界が会社の商品や演出に
深く関係していたのです。

すでに家業の茶わんやからは離れてしまいましたが、
「もっと早くに茶道を習い始めていればよかった」
というのが率直な思いです。

新しいことを学ぶ

このところ新聞で
リスキリング
という言葉を見かけない日はありません。

要は学び直しのことで、
産業構造の変化に取り残されないよう、
新しい技術や知識を身につけて、
事業に貢献し続けることが目的だと理解しています。

私のような
無形の商品・サービスを取り扱う、
自営業にとっても学び続けることは必要です。
自営業だからこそ、必要なのかもしれません。

顧客に価値を提供し、
その対価をいただく商売。
価値が陳腐化した途端に必要とされなくなります。
常に自分自身を磨き続けないと、
あっという間に契約を切られてしまいます。

何を学び直すかも重要です。

例えば士業であれば、
・新しい資格を取る
・法律の理解を深める
・特定の分野の実務に詳しくなる
といった方向性が考えられるでしょう。

でもリスキリングの本質は
自分自身の強みを生かした
独自の世界観と個性を拡げて伸ばすこと。

私の場合は
・江戸時代から続く茶わんやの十四代目
・対話を何より重視する中小企業支援家
であるので、
新たな法律資格を取ったりするよりも、
茶道を学ぶことを選んだわけです。

置き畳

足がしびれるのには慣れつつあります

茶事

さて、次回のお稽古は、
教室の中で茶事を行うそうです。

茶事とは
茶の湯において懐石、濃茶、薄茶をもてなす
正式な茶会のことだそうで、
日頃のお稽古は
この茶事を楽しむためにしていると聞きました。

新しいことを学び続けることは
知的に楽しいことで良い刺激になります。
まだ薄茶点前も満足にできないのに
いきなり茶事を体験できるのも貴重な機会。

温かく迎えてくれた
先生や教室の先輩達とともに
豊かな時間を過ごしたいと思っています。

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