地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

応援される経営者になる方法

世の中には応援されやすい人と
どんなに願ってもそれほど応援されない人がいます。

応援される経営者になるために
どんな点に気を付ければよいのでしょうか。

良いことも悪いことも開示する

世の中には成功体験(らしきもの)が溢れています。

・美味しいご飯を食べた
・多くの友人と遊びに行った
・高級車に乗っている
・売上が増えている
・従業員から感謝されている
といったものです。

ところが成功体験ばかりを発信していても、
共感されることはなく
地方中小企業を経営するのに必要な
顧客や支援者からの支持を得ることは出来ません。

すでに「成功」しているわけですから、
応援しがいがないのです。

・顧客を増やしていきたい
・顧客をファンに進化させたい
・先輩経営者に応援してもらいたい
・金融機関から支援を得たい
・従業員についてきてもらいたい

このように考えるのであれば
成功体験ばかりを開示するのではなく、
その裏側にある至らない点も開示すべき。

もっとざっくり言えば、
失敗体験も隠さずに伝えれば良いのです。

人はゴールの姿と現状にギャップがあるからこそ、
挑戦しようとしている人を応援したくなるもの。

背伸びをした成功体験らしきものばかりを
羅列したところで空しい自己満足で終わります。

良いことも悪いことも
素直にさらけ出すことで、
人はその姿に共感し、
応援しようと考えてくれます。

自分の言葉で思いを伝える

もう一つ重要なのは
どんなに拙いしゃべり方や文章であったとしても、
自分の言葉で発信することです。

すべての経営者が
スティーブ・ジョブズのように
プレゼン上手なわけではありません。
また人前で話す経験を
豊かに重ねているわけでもないのです。

ぼそぼそとしゃべっても良いのです、
イケてないパワポ資料でも良いのです。

自分の言葉で
自分の思いを表現することが
何より重要です。

誰もいない観客席

あなたの応援団は何人いますか

応援されれば道は開ける

家業の代表取締役を務めていた頃、
取引金融機関からの支援が得られなくなれば
事業がたちまち行き詰まってしまう状況が
ずっと続いていました。

その間、
数ヶ月先の資金繰りに支障が生じることや
品質管理や取引慣行に関する
不祥事を起こしてしまったことがありました。

普段は財務担当の取締役や
現場の従業員に実務を任せていましたが、
こうした出来事が起こると、
私は自分で銀行へ説明に廻っていました。

すでに銀行へは担当者から説明していることです。
しかし、代表取締役の私が、
さらに自分の言葉で説明をすることで
銀行からの支援を継続して得たいと願いました。

代表取締役が自分の言葉で
事態を説明する必要があると考えたのです。

代表取締役に在任していたのはたった5年間。

その間、
業績は悪化し続けましたし、
不祥事も起こしてしまいましたが、
取引金融機関は1行も離れることなく
投資ファンドに事業譲渡するまで
熱く厳しく支援を続けてくれました。

地方中小企業は
社内外の支援者なくして
事業を存続させることはできません。

良いことも悪いことも
素直に自己開示し、
経営者自らの言葉で伝える。

これが応援される経営者になるための近道です。

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