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商いのヒント

【商いのヒント020】創業後スクール 利用者が必要なコンテンツを

    西日本新聞に寄稿した中小企業支援に関するコラムです。


    【商いのヒント エヌビズの支援事例から⑳】

    当センターの使命は、地域の事業者に「今より良くなってもらう」ことです。具体的には、1回1時間の個別相談を繰り返し、その事業者ならではの「真の強み」を見いだして、売り上げアップの実現へと導きます。こうした相談に重きを置きつつ、一方でセミナーを開催し、特定のテーマについて理解を深めてもらう機会も提供してきました。今回は、当センターが主催してきたセミナーについてお伝えします。

    2021年度、当センターでは「創業後スクール」と名付けた企画を複数回、開催しました。創業に向けたセミナーは各機関で手厚く実施されています。一方で、十分に提供されていないと感じていた「創業直後に必要な実務的なメニュー」を学ぶ機会を提供しようと考えたのです。

    好評だったのは「表す 文章の書き方講座」です。講師は、宮若市で国語塾「こくごの学び舎ココの芽」を主宰する木村麻美先生。お願いしたのは、「情報発信に必要な、自分の思いを表現する文章の書き方」。当日は、文章の構成方法など基本スキルにとどまらず、実際に手を動かし、視覚・聴覚など五感も活用して読み手に共感される文章の書き方を学びました。

    また、センターの利用者の中から、「これは」という際立ったスキルを持つ方に講師をお願いすることもあります。

    12月には、システム開発や事業者への情報システム支援を手掛けるキューブリック株式会社(直方市)の香山昌宏社長を講師に迎え、「IoTセミナー」を開催しました。IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)の理解を深め、「生産性向上のヒントになれば」と企画しました。

    セミナーでは、低価格の小型コンピューターと温度センサーを組み合わせ「非接触体温検知システム」を製作しました。参加者からは「思ったより簡単にシステムを作れ、自社の作業を自動化するヒントを得られた」という声が出ました。

    企画の際は、利用者の顔を思い浮かべ、「どんな内容にしたら役に立てるだろうか」と考えました。支援側の独りよがりではなく、利用者が本当に必要としているコンテンツを提供することが重要です。

    西日本新聞連載商いのヒント「利用者が必要なコンテンツを」

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