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商いのヒント

【商いのヒント015】自身が楽しみながら情報発信

    西日本新聞に寄稿した中小企業支援に関するコラムです。


    【商いのヒント エヌビズの支援事例から⑮】

    前回に続き、ペット美容室「グーフィー」(福岡県直方市)の鯰井(なまずい)絵美さんによる取り組み事例をご紹介します。創業16年目にして、初めてネットからの集客に挑戦。情報発信を始めて3カ月で23件の新規顧客を得ることができました。

    岡田 地域に根ざした事業を16年も続けられたというのは素晴らしいですね。その間、さまざまなご苦労があったかと思います。

    鯰井 創業当初は集客に苦労しました。お客さまが来店してくれても、経験不足を見透かされたのか、「あなたがするの? 大丈夫?」などと心配されることもありました。仕事がなく、持て余していた時間はモデルとなる犬を探して技術を勉強しました。そうした積み重ねが実ったのか、徐々にお客さまを紹介してもらえる輪が広がっていきました。商売を続けることができた一番の要因は、動物はもちろん、トリマーの仕事が大好きだからです。

    岡田 そうしてお客さまからの信頼を得てきたところで、今回初めてネットでの集客に挑戦されました。何か変化を促すような出来事があったのでしょうか?

    鯰井 長年営業していると顧客もそのペットも当然年齢を重ねていきます。いずれはお客さまが減っていくことがわかっていたので、新たな顧客を増やそうとエヌビズに相談し、ネットでの集客を始めることを決意しました。始めてから3カ月で30件ほどの問い合わせがあり、23件の来店につながりました。

    岡田 これまでの商売の確かな蓄積があるからこそ、発信する情報に「厚み」が生まれ、興味を持った方からの問い合わせにつながっているのだと思います。ところで、これまでスマホやパソコンはあまり触っていなかったと聞いていますが、情報発信を継続できているポイントはどこにあると考えていますか?

    鯰井 自分自身が楽しみながらやっていることだと思います。また、私が仕上げたワンちゃんをたくさんの方に見てもらい、当店を利用するかどうかの判断材料にしてもらいたいと考えています。そのため写真はお客さまの許可を得た上で、できるだけたくさん撮るように心掛けています。

    岡田 最近、お店をリニューアルされたそうですね。新たな環境で変化はありましたか?

    鯰井 これまではプレハブを利用していたのでスペースに限界がありました。改装して広くなったのでより働きやすくなり、お客さまにもペットにも快適な環境を提供できるようになったと考えています。これからも私自身が楽しみながら、お客さまをお迎えしたいです。

    20211021西日本新聞15「自身が楽しみながら情報発信」

    20211021西日本新聞15「自身が楽しみながら情報発信」

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