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商いのヒント

【商いのヒント007】その時々の環境に適応し続けること

    西日本新聞に寄稿した中小企業支援に関するコラムです。


    【商いのヒント エヌビズの支援事例から⑦】

    前回ご紹介した業務改善アドバイザー業「にしやん」(福岡県鞍手町)の西田正則さんと、ご自身の創業について振り返ります。

    岡田 西田さんが最初にエヌビズに来られたのは4年前になりますね。改めて、創業しようと決意したきっかけを教えてください。

    西田 その前年に約30年勤めていた住宅メーカーを早期退職していました。2人の子どもも成人しており、残りの人生を考えた時、「自分ができること」「やらなければならないこと」に挑戦したいと思っていました。

    岡田 当時のことはよく覚えています。トヨタ生産方式の実践やISO取得を推進するなど生産現場での業務改善に豊富な知見を持ち、工場長まで勤めた実績は申し分のないものでした。それでも創業当時はいろいろご苦労があったと思います。

    西田 創業してすぐに収入が得られるわけではありません。不安もありましたが、日本政策金融公庫の創業融資を活用することができて非常に助かりました。サラリーマン時代は、ある程度の給料と処遇は保証されていました。しかし個人事業の場合、「すべて自己責任で行動しなくてはいけない」という事実を痛感しました。

    岡田 私が提案したのが「上場企業子会社の元工場長が伝える業務改善」を全面に打ち出したアドバイザーとしての創業。西田さんの知識や経験は、経営に悩む多くの企業を救えると思いました。コロナ禍で苦闘している中小企業とはどのように関わっていますか?

    西田 現在の中小企業を見ていて思うのは、「企業はその時々の環境に適応し続けねばならない」ということです。一方、多くの中小企業は事業性を高めるための情報を十分に得られていないと感じます。そのためトップダウンの指導を一方通行でするのではなく、事情をよく知る現場からのボトムアップによる改善が行われるよう働きかけることを強く意識しています。

    岡田 経歴をうまく生かして創業し、地域の中小企業に頼りにされている姿が目に浮かびます。創業5年目を迎えてご自身の経営はいかがですか?

    西田 おかげさまで順調です。顧問契約を複数の事業者と結んでいます。また職業能力開発大学校(ポリテクカレッジ)等でセミナーも開いています。今後の目標は引き続き中小企業のお手伝いを続けていくことです。情報があふれる時代の中で、その企業にあったものを提供できるよう努力したいです。

    西日本新聞 商いのヒント その時々の環境に適応し続けること

    西日本新聞 商いのヒント その時々の環境に適応し続けること

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