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コラム

万年筆を使っている理由

    コンサルティングの際には
    万年筆でメモを取るようにしています。

    とても字が汚い

    私はとても字が汚く、
    いわゆる悪筆の典型です。

    殴り書きしたメモなどを
    後から読み返そうとしても、
    自分で何を書いていたか
    わからないこともしばしばです。

    ただし、
    字が汚いなりに努力はするわけで、
    サラリーマン時代に伝票などに記入した字は
    「汚いけれど逆に読みやすい」
    と言われたこともあります。

    さてその私は、
    コンサルティングの際には
    万年筆でメモを取るようにしています。

    愛用しているのは
    パイロット カスタム743で、
    ペン先はWA(ウェーバリー)です。

    2015年3月に
    家業の社長を退任した際に、
    自分への記念品として購入しました。

    WAというペン先は反り返っているので、
    角度を気にすることなく、
    スプーンの腹の部分を
    こすりつけるようなイメージで
    字を書いていきます。

    書き味はとても滑らかで、
    紙の上をすべるように
    ペン先を走らせます。

    インクは
    同じくパイロットの深海。

    濃いブルーのインクが好きで、
    浮気することなく、
    ずっと同じものを使っています。

    何をメモしているのか

    私と同じように
    経営コンサルティングを
    生業としている人を観察していると、

    ・紙のメモを利用しながら話を聞いている
    ・メモは一切取らずに話を聞いている
    ・パソコンにメモを取りながら話している

    といったように分かれるようです。

    私の場合は
    あとで記録を整理するのにメモは必須。

    数字も含めて、
    頭の中に暗記することはできません。

    一方、パソコンでタイピングしながら
    話を聞かれるのはとても苦手です。

    相手のタイピング速度が
    会話に追いついているのか気になり、
    話しをするスピードをついつい調整してしまいます。

    そのため、私は紙でメモを取りながら
    話をさせてもらっています。

    どんな感じでメモを取っているかというと、
    殴り書きで単語を並べています。

    自分でも後で読み取れないくらいなので、
    どなたかが判読しようとしても無理でしょう。

    例えばメモは
    「加速器 計測 売上↑ 名簿なし B/K,OK」
    みたいな感じです。

    会話しながら、
    頭の中に浮かんだ単語をどんどん書いています。

    このメモを元に、
    相談時の自分の思考を辿りながら
    記録を残しているので、
    この時点では殴り書きで問題ないわけです。

    記憶に残っているうちに
    箇条書きの相談記録に打ち直してしまいます。

    方眼用紙

    方眼用紙に書き殴り、思考を整理します

    方眼用紙と万年筆の組み合わせ

    他にこの万年筆を使うのは、
    方眼用紙に考え事を書き殴るときです。

    頭に思い浮かんだことを
    その場で紙に書きながら、
    さらに思考を進めていきます。

    この先の事業の方向性だとか、
    将来の選択肢の優先順位だとかを
    書き出しながら頭の整理をするわけです。

    こういったときにボールペンでは
    調子が乗ってこず、
    いつも方眼用紙+万年筆の組み合わせで
    行うようにしています。

    方眼用紙は
    オキナのプロジェクトペーパー、
    5mm方眼。

    このように
    私にとって万年筆は
    字を書くのではなく、
    思考のための道具になっています。

    そういえば
    人前で話すときも
    万年筆を手に持ちながら話すことがあります。

    あまり行儀良くないのはわかっているのですが、
    万年筆を手に持っていると落ち着くのです。

    悪筆であっても、
    万年筆にはいろいろな使い道があります。

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