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コラム

お客様から手紙をもらって考えたこと

    コンサルティングをしたお客様から手紙をいただきました。

    お客様からの手紙

    母娘でご利用いただいた相談者様から
    手紙をいただきました。

    差し障りない範囲でご紹介します。

    ○○(お嬢様の名前)が岡田さんと出会うまでに2年近く掛かりましたが、○○の環境、思考が本当に変わりました。いつも冷静だった岡田さんとの出会いで○○は多くのことを学び、それを仕事に生かすことができています。

    こうして忘れずにご連絡をもらえるのは
    何よりありがたいことです。

    ただし、この相談者様に対して、
    私は手取り足取り、
    何かをレクチャーしたわけではありません。

    地域に根ざして長年商売を続けてきたオーナーに、
    情報発信の方向性についてヒントをお示ししただけです。

    そのヒントをどう受け取るかは、
    相談者の自由。

    自分には向いていないと考えて着手しないのか、
    その時は良かったと思っても
    時間の経過と共に忘れてしまうのか。

    もしくは、
    さっさと徹底してやり切ってみるのか。

    この相談者様の場合は、
    私が提示したヒントを元に、
    情報発信をすぐにスタート。

    苦手と言っていた
    パソコンやタブレットの操作も、
    とりあえず手を動かすことで
    すぐに使いこなせるまでになりました。

    こうなると結果が出るのも早いもので、
    あっという間に、
    新規の問い合わせが続々と入るようになりました。

    経営に「魔法の杖」は無い

    経営コンサルティングというと
    ・誰でも絶対に成功する儲け方の方程式
    ・マニュアルに沿って実行するだけの集客策
    ・黙っていても買ってくれる新規客の紹介
    みたいな「魔法の杖」を期待される方がいます。

    私の場合はこういったコンサルティングは
    一切、手掛けていません。

    そもそも、私が話している時間よりも、
    相談者に話してもらっている時間の方が
    圧倒的に多いことがしばしばです。

    相談者にできるだけ過去の経緯や、
    現在の悩み、この先の夢などを
    吐き出せるだけ吐き出してもらい、
    それらから
    「真の強み」のかけらを探しているのです。

    「真の強み」が見つかれば、
    あとは簡単で、
    その強みをテコにした取り組みを行うのみ。

    冒頭の相談者様の場合は、
    その取り組みというのが
    一定のコンセプトに基づいた情報発信だったわけです。

    木製の杖

    経営に「魔法の杖」はありません

    経営者の人生を預かる仕事

    経営コンサルティングは
    経営者の人生を預かる仕事です。

    教科書やビジネス書に載っているような
    建前論を提示するだけでは意味がありませんし、
    そんなことはネットで調べることが可能です。

    私が家業の社長をしているとき、
    銀行から紹介された経営コンサルタントが
    SWOT分析について
    懇切丁寧に説明してくれたことがあります。

    その時の経営コンサルタントの
    「教えてやっている」という表情を
    私は今でもありありと思い出すことができます。

    地方中小企業に必要なのは、
    消費者と関係性を深めて、
    自社の商品やサービスを自然に選んでもらえるような
    売れ続ける仕組みを作ることです。

    SWOT分析について学ぶことが
    無駄とは思いませんが、
    わざわざお金を払って
    レクチャーしてもらうことではありません。

    経営コンサルティングを通して
    会話をすることができるのも
    一期一会の出会いがあってこそ。

    相談者には敬意を持って接し、
    少しの時間を預けてくれた感謝を
    忘れてはいけないと心掛けています。

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