なぜ安易に「知り合い」に外注するのか
![](https://sr14th.com/wp-content/uploads/2022/08/4054405_s.jpg)
「知り合いである」だけなのに、、、
あるプロジェクトで、
外部のライターに業務を任せることになりました。
問題はその人選。
経営者は
「知り合いの○○さんが文章上手だったな」
と言います。
よくよく伺うと、
特に実績もない素人のようで、
単に「知り合いである」というだけで
この方に発注しようとしています。
私からは
「ライティング能力を見極めないで依頼するなら、
このプロジェクトは止めた方がよい」
とお伝えしました。
後悔することになる「知り合い」案件
このような安直な知り合いへの外注は、
零細な企業や個人事業主に特に多いようです。
例えば
・店舗の内装工事
・ウェブサイトの新設や改修作業
・記事、Webコンテンツ作成
といった事業の成否を左右するような
重要な業務を外注するかどうかを、
単に知り合いであるというだけで
特定の方に依頼しようとしてしまうわけです。
以下は実際に見聞きした事例です。
・補助金を活用し、ウェブサイトの新設を知人の配偶者に依頼した。ところが長期間放置され一向に作業が進んでいない模様。補助金は採択されてしまっており、途方に暮れて第三者に相談。その旨を知人に伝えたところようやく作業に着手してもらえた。
・飲食店店舗の水回り工事を知人に依頼。知り合いだから安くしてくれるだろうと思い込んでいたら、実際には納得できる価格ではなかった。特に書面を交わしていたわけでは無かったので、やむなく請求額をそのまま支払った。完了後の現場を見た別業者に「素人レベルの施工だ」と言われてしまう。
・出版が決まり、知人にゴーストライターとして執筆を依頼した。ところが納品された原稿のクオリティがあまりに低く、使い物にならないと判断せざるを得なくなった。前払いした原稿料は高い勉強代になってしまった。
いずれも安直に
知り合いに発注したばかりに
起こってしまった事例です。
共通するのは
・相見積もりを取得していない
・いきなり本番業務を発注している
という点です。
![見積書のイメージ](https://sr14th.com/wp-content/uploads/2022/08/4054405_s-300x200.jpg)
相見積もりを取得してリスクを減らしましょう
相見積もりとテスト案件でミスマッチングを防ぐ
相見積もり(あいみつもり)とは、
複数の業者に
同じ内容の見積書発行を依頼することです。
相見積もりを実施することにより、
発注側に相場観が不足している業務であっても、
適正な価格で発注できる可能性が高まります。
知り合いに無条件で
業務を発注してしまう前に、
専門業者やフリーランサーから
相見積もりを取得しましょう。
また私がお勧めしているのが、
初めての取引業者には、
まずは小さな案件を発注すること。
つまり、
いきなり本命の業務を依頼するのではなく、
比較的小規模の案件を任せてみて、
お互いの相性を見極めるのです。
深い考えもなく、
ただ知り合いであるというだけで
業務を発注してしまうとトラブルの元です。
相見積もりやテスト案件をうまく使い、
適正なパートナーに
業務を任せるようにしましょう。
関連記事