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コラム

なぜ安易に「知り合い」に外注するのか

    「知り合いである」だけなのに、、、

    あるプロジェクトで、
    外部のライターに業務を任せることになりました。

    問題はその人選。

    経営者は
    「知り合いの○○さんが文章上手だったな」
    と言います。

    よくよく伺うと、
    特に実績もない素人のようで、
    単に「知り合いである」というだけで
    この方に発注しようとしています。

    私からは
    「ライティング能力を見極めないで依頼するなら、
    このプロジェクトは止めた方がよい」
    とお伝えしました。

    後悔することになる「知り合い」案件

    このような安直な知り合いへの外注は、
    零細な企業や個人事業主に特に多いようです。

    例えば
    ・店舗の内装工事
    ・ウェブサイトの新設や改修作業
    ・記事、Webコンテンツ作成
    といった事業の成否を左右するような
    重要な業務を外注するかどうかを、
    単に知り合いであるというだけで
    特定の方に依頼しようとしてしまうわけです。

    以下は実際に見聞きした事例です。

    ・補助金を活用し、ウェブサイトの新設を知人の配偶者に依頼した。ところが長期間放置され一向に作業が進んでいない模様。補助金は採択されてしまっており、途方に暮れて第三者に相談。その旨を知人に伝えたところようやく作業に着手してもらえた。

    ・飲食店店舗の水回り工事を知人に依頼。知り合いだから安くしてくれるだろうと思い込んでいたら、実際には納得できる価格ではなかった。特に書面を交わしていたわけでは無かったので、やむなく請求額をそのまま支払った。完了後の現場を見た別業者に「素人レベルの施工だ」と言われてしまう。

    ・出版が決まり、知人にゴーストライターとして執筆を依頼した。ところが納品された原稿のクオリティがあまりに低く、使い物にならないと判断せざるを得なくなった。前払いした原稿料は高い勉強代になってしまった。

    いずれも安直に
    知り合いに発注したばかりに
    起こってしまった事例です。

    共通するのは
    ・相見積もりを取得していない
    ・いきなり本番業務を発注している
    という点です。

    見積書のイメージ

    相見積もりを取得してリスクを減らしましょう

    相見積もりとテスト案件でミスマッチングを防ぐ

    相見積もり(あいみつもり)とは、
    複数の業者に
    同じ内容の見積書発行を依頼することです。

    相見積もりを実施することにより、
    発注側に相場観が不足している業務であっても、
    適正な価格で発注できる可能性が高まります。

    知り合いに無条件で
    業務を発注してしまう前に、
    専門業者やフリーランサーから
    相見積もりを取得しましょう。

    また私がお勧めしているのが、
    初めての取引業者には、
    まずは小さな案件を発注すること。

    つまり、
    いきなり本命の業務を依頼するのではなく、
    比較的小規模の案件を任せてみて、
    お互いの相性を見極めるのです。

    深い考えもなく、
    ただ知り合いであるというだけで
    業務を発注してしまうとトラブルの元です。

    相見積もりやテスト案件をうまく使い、
    適正なパートナーに
    業務を任せるようにしましょう。

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