プレスリリースを作成する際に、
どのような点に気を付けているかを書いてみます。

あるプレスリリースの例

《入学式向けのボランティア前髪カット》
ヘアカットで困っている人の力になりたい！
○○市の理容室が○月○日に実施

理容室「○○○」様（代表　○○○様）が入学式向けのボランティア前髪カットをおこないます。

【取り組みの背景】
かねてから理容室でのカットが苦手な子ども向けサービスを提供されている○○○様。コロナ禍で理容室でのカットを控えてしまっている方が多いだろうと思い立ち、○月に店舗駐車場で３密回避に配慮しつつ「青空前髪カット」を実施しました。そしてその売り上げとお預かりした寄付を入学式向けのボランティア前髪カットの原資とします。

【当日の概要】
名称：入学式向けのボランティア前髪カット
日時：○年○月○日　○時〜○時
場所：店舗名（よみがな）（○○市○○-○○）
※３密対策として店舗駐車場で実施します
※駐車場６台程度あり
内容：入学式向けのボランティア前髪カットを提供。さらに軽食をお持ち帰りいただきます。

ぜひ取材賜りますよう、よろしくお願いいたします。

【本件に関するお問い合わせ】
店舗名　代表者名（よみがな） 携帯：○○○ー○○○○ー○○○○

※この事例はすでに多数のメディアに発信済みのプレスリリースなのですが、念のため匿名化・言葉の置き換えをしています

このプレスリリースのポイント

ヘッドコピー

一番重要なのは最初三行のヘッドコピーです。

忙しい記者さんが、
プレスリリースを最初から最後まで
目を通してくれるとは限りません。

私の場合はヘッドコピーの検討に
9割くらいの時間を掛けているイメージです。

取り組みの背景

「取り組みの背景」では、
なぜこの取り組みを行うのか、
なぜ記者さんに取材してもらいたいのか、
なぜ価値のある情報なのかが
シンプルにわかるように記載します。

駐車場情報

地方の場合、
記者さんも自動車で取材に来てくれます。
駐車場がどういう状況なのかを事前にお伝えし、
ストレス無く来てもらえるように配慮します。

連絡先

代表者の個人名と携帯番号を記載します。

会社の代表電話を記載するのはお勧めしていません。
記者さんから問い合わせが入った場合に、
24時間責任を持って、
対応できる方の名前と連絡先を出すべきです。

取材後に問い合わせ事項が発生した際にも使われます。

イメージ画像

必ずイメージ画像を貼り付けましょう。
記者さんに
具体的なイメージを持ってもらうために必要です。
取材に来てもらうとどういう写真が撮れるのかを、
事前にイメージしてもらうことができます。

ある時、
当日取材に来られないと連絡のあった記者さんから
「こういう角度と構図で
こういう写真を撮って送ってください」
と依頼されたことがあります。

このようなやり取りが可能になるのも、
イメージ写真を先に見せていたからです。

社会性を掛け合わせて発信する

いくら整ったプレスリリースを発信したとしても、
単なる宣伝やPRが取材されることはありません。

プレスリリースを通して伝えるのは、
その取り組みにどんな社会性があるか
つまり記者さんが
社会に有益な記事を書くことができる根拠
です。

ぜひプレスリリースを活用し、
自社を知ってもらうきっかけ作りを
行ってみてください。