地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

地方中小企業が銀行に融資を申し込んだら聞かれること

    銀行に融資を申し込むと、
    どういったやり取りがあるのでしょうか。

    何にいくら使うのか

    まず資金使途を聞かれます。

    漠然と
    「500万円貸してください」と申し込むだけで
    融資が実行されることはありません。

    これまでの会社の状況を説明した後に、
    「ついては設備の改修に500万円必要になった」
    「その見積もりの明細はこの通りだ」
    「○月○日に支払いたい」
    と具体的な情報を提供しましょう。

    それぞれ、
    口頭だけの説明で済ませるのではなく、
    参考資料を添付するのは必須です。

    上記の場合だと、
    ・設備の改修箇所や破損した部品の画像
    ・メーカーなどから取得した見積書
    ・工事着手から支払いまでの流れがわかる資料
    を付けましょう。

    このあたりを安易に考えている人が多く、
    銀行担当者から求められてから
    資料を用意しようとする方がいます。

    何にいくら使うのか、
    そしていつまでに必要なのかは
    お金を借りるからには当然開示すべき情報です。

    聞かれる前に資料を提示できるように
    準備しておきましょう。

    今後の見通し

    次に重要なのが今後の見通しです。

    つまりどうやって返済するつもりなのか、です。

    今後の売上見通しを教えてくださいと言われると
    「将来のことはわからないので説明しようがない」
    と考える経営者がいます。

    気持ちはわからなくはないのですが、
    融資をしようとする銀行の立場からすると
    「返済のメドもないのに、
    どうしてお金を貸さなくてはならないのか」
    となります。

    つまり、
    融資を申し込んだ際に、
    銀行担当者が言う「今後の見通し」は
    返済原資をどのように生み出していくつもりなのか、
    具体的な説明を求めているわけです。

    この場合の資料は、
    ・すでに受注しているのなら発注書など
    ・進行中の商談の内容がわかるメールなど
    ・前年までの受注動向から推定する今後の見通し
    などを提示しましょう。

    ベストは確定している発注書の提示です。

    そこまで至っていない商談であっても、
    具体的な進展が確認できる、
    メールなどを示すのも有りです。

    返済のメドのない資金は借りることができません。

    融資を受けた後に、
    どのようにお金を生み出していくつもりであるのか、
    具体的に説明しましょう。

    書類に書き込むビジネスパーソン

    地方中小企業と銀行は対等なパートナーです

    後継者の有無

    さらにこのところ聞かれるのが、
    後継者の有無です。

    比較的高齢の経営者が融資を受けようとする場合、
    後継者がいるのかどうか、いるとしたら、
    現在どのような業務に就いているのか
    を聞かれます。

    どういうことかというと、
    企業が今後も持続可能な状態にあるかを知りたいわけです。

    仮に高齢の経営者が亡くなってしまったら、
    回収できなくなるような融資をするのは銀行も勇気が必要です。

    しかし、
    後継者が確保されているのなら、
    たとえ現在の経営者が高齢であっても、
    銀行は安心して支援をすることが可能になります。

    「○歳の子どもがいて、
    現在は同業の○○株式会社で修行中です」
    だとか、
    「○歳の子どもがいて、
    現在は社内の○○部門の係長をしています」
    のように答えられれば十分です。

    銀行に融資を申し込む際に、
    媚びる必要はまったくありません。

    対等のビジネスパートナーになり得るのかを、
    お互いに見極める場でもあります。

    万全の準備をして、
    自社の応援団を増やすきっかけにしましょう。

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