講演の準備
私が講演の準備をどのようにしているか、
この機会にご説明してみます。
日時の確定
まず真っ先に行うのは、
日時の確定です。
スケジュールが確定しないことには、
その他の準備ややり取りは進めません。
某士業団体などで多いのが、
担当者から講演の依頼があり、
さっそく日時を確定させたと思っていたら、
「それでは次回の理事会に提案するので、
またこちらからご連絡します」
というもの。
要はまだ担当者レベルの話であって、
組織としてどういう講演にするかを
意思決定できていない状態だった訳です。
内部手続きの負担を、
外部の人間に押しつけるのは論外です。
こういったことが続いたので、
「先に組織として意思決定してから、
打診をお願いします」
と申し上げるようにしています。
テーマの確認
次にテーマの確認をします。
私に何を話させたいのか、です。
ここをすり合わせしておかないと、
「もっとこういった内容を話してもらいたかった」
「支援事例に時間を割いてほしかった」
など依頼側に不満が生じてしまいます。
逆に私が講演を企画する場合、
講師の方に伝えるのは、
・講演の目的
・参加者の概要とレベル感
・絶対に話してもらいたいこと
などです。
具体的には、
経営者の国語力を強化することを目指す講演の場合、
「国語力に苦手意識を持っている経営者が多いと考えている」
「経営に情報発信はついて回るもので、
担当者任せにしてしまうのは望ましくない」
「そのため、経営者に必要な国語力について話して欲しい」
「実際に手を動かすワークも取り入れて欲しい」
といった感じでお伝えしています。
私にご依頼いただく場合も、
これくらいの解像感で、
お伝えしてもらえるとうれしいです。
ちなみに私がお話ししているテーマは
「江戸時代から続く家業の事業譲渡(体験談と学び)」
「地方中小企業へのコンサルティング支援事例」
がメインです。
派生して、
「元経営者の第二の社会人人生」
「行政が中小企業支援を行う際に求められる姿勢」
もお話ししています。
他には社会保険労務士的な
「障害年金を自分で申請するために必要な知識」
「地方中小企業に必要な労務管理のポイント」
もたまにご要望があります。
スライドの作成
最後にパワポ資料の作成に取りかかります。
同じテーマで話す場合でも、
その時々でスライドには手を入れています。
特に気を遣うのは中小企業支援事例の紹介。
参加者の顔ぶれを想像して、
どの事例をお話しするか選択していきます。
事例の流れ(順番)も重要で、
「最初の事例でこの要素を説明し、
次にこの事例でここを理解してもらい、
最後の事例でこうまとめる」
みたいに検討しています。
セットリストを作るみたいな感覚ですね。
また、
1つ1つの事例のスライドも、
その時々に合わせて微調整をします。
どう微調整するかというと、
「この参加者だからここを強調しよう」
「前回の講演で反応が良かったから、
ここの説明を手厚くしよう」
といった感じです。
さて、次回の講演が1ヶ月後に迫ってきました。
そろそろ準備を始めようと思います。
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