中小企業の経営者は人生にも「プランB」を持て
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地方中小企業を経営していると、
自分ばかりが苦労しているように思いがちです。
必ずしも「成功」ばかりではない
ビジネス書や新聞を読んでいると、
「こうやって売上アップした」
「こうしてM&Aを成功させた」
「後継者がこのように事業転換を成し遂げた」
みたな記事ばかりが目につきます。
ところが地方中小企業の経営は
成功ばかりではなくて、
やむを得ず廃業を選んだり、
資金繰りに窮して、
事業を畳まざるを得なくなることもあります。
こういった、
失敗体験というのはなかなか表に出てこないわけで、
経営=成功させるのが当たり前
みたいな誤解を生じているように感じます。
投資ファンドも経営に苦労している
私が家業を事業譲渡した投資ファンドも、
経営に苦労していると聞きます。
事業譲渡のタイミングで、
彼らの好きなような形で
経営を引き継いだわけですが、
その後、売上は下がり続けているそうです。
投資ファンドと聞くと、
それこそ金融と経営のプロの集まりで、
地方中小企業の経営なんて、
余裕でこなしてしまうイメージです。
しかし、
実際には投資ファンドですら、
地方中小企業の経営には
非常に苦労しているわけです。
経営は成功するばかりではありません。
この当たり前がなかなか理解されないのは、
経営経験者にとっては非常にマイナスです。
失敗の質にもいろいろあるわけで、
悪意を持って不祥事を引き起こしてしまったり、
消費者の期待を裏切り続けるような商売をしてしまったら、
次のチャンスはなかなか得られないでしょう。
しかし、
次に繋がる経営の失敗というのもあるはずで、
経営経験者の失敗経験も貴重なスキルとして
評価してもらえる世の中になってほしいなと思っています。
![挫折している人形](https://sr14th.com/wp-content/uploads/2022/07/23687780_s-300x225.jpg)
経営者の人生にも「プランB」が必要です
人生にプランBを持て
真面目な経営者ほど、
会社と自身の体力のギリギリまで追い込んで、
経営に人生を捧げてしまうのではないでしょうか。
しかし、
その後も人生は続いていきます。
経営が成功するか失敗するかは、
経営者の努力だけで決まるものではありません。
仮に、
残念な結果になってしまったとしても、
第二の人生を豊かなものにできるように、
プランBを持っておくことは重要です。
私の場合は、
プランBなど持っていなかったので、
流されるようにして今の仕事に就いています。
まさに結果オーライでしたが、
どこかで歯車がかみ合っていなかったら、
どうなっていただろうかと考える時もあります。
プランBを意識した訳ではありませんでしたが、
私は社会保険労務士の資格を取っていました。
また実は大型2種の免許も持っています。
こういった資格が、
必ずしも何かを保証してくれるわけではありませんが、
プランBの選択肢を増やしてくれるのは間違いありません。
成功体験ばかりが目につく世の中ですが、
失敗体験をしている経営者の方がはるかに数は多いはず。
その失敗体験をご自身の資産になるようにし、
第二の社会人人生でご活躍いただきたいです。
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