「知り合い」に任せて大丈夫ですか?
知人に業務を発注して後悔したことありませんか?
「知り合い」に頼みたがる人々
中小企業支援に携わっていて、
事業者さんからよく聞く言葉に
「知り合いに頼むから大丈夫」
というのがあります。
どのようなタイミングで聞くかというと
・工事を発注する業者を選定する時
・ホームページを作ったり改修したりする時
・弁護士など専門家に依頼するとき
などです。
その「知り合い」とされる方が、
本当に事業者さんの役に立てる方なら良いのですが、
よくよくお話しを伺うと、
単に知人であるから
業務を依頼しようとしていることがほとんどです。
こういった場合に起こりがちなのが
・思ったより見積もりが高かったが断り切れない
・成果物のクオリティに納得できないが泣き寝入り
・忙しいらしく後回しにされてしまう
といった事象です。
いずれも事業者さんは
「こんなはずではなかった」
と途方に暮れることになってしまいます。
知人だからといって、
必ずしも仕事のベストパートナーに
なり得るとは限りません。
私はこういった現象を
「知り合いマジック」と名付け、
安易に知人に業務を発注することを
思いとどまるようにお伝えしています。
パートナーを選定する「軸」を持つ
私が仕事を外注・依頼する際に
重視している点は、
・対応の速さ
・前向きに取り組んでくれるか
の2点です。
この2点が、
仕事上のパートナーを選定する際の
「軸」
になっています。
具体的には、
お互いに物理的な距離があっても、
メールなどの対応が速ければ全く問題ないですし、
また、
依頼事項に前向きに取り組んでくれるのであれば、
規模の大小やご経験の有無は(ほぼ)気にしません。
逆に、
知り合いであるかどうかは、
業務をお願いする際の判断に
まったく影響しません。
知り合いだからといって、必ずしも
対応が速いとも限らないですし、
熱意を持って取り組んでくれるとも限らないからです。
この「軸」は
あくまで私が自分の中で持っているものです。
安易に知人に業務を発注しようとする前に、
ご自分がどういった価値観を重視し、
仕事上のパートナーを選ぼうとしているのかを、
ぜひ考えることをお勧めしています。
業務の依頼方法
社外に業務を依頼する場合、
どのように依頼すればスムーズにいくでしょうか?
私の場合、
・まず依頼事項の概要を一文で伝える
・それに続けて詳細を箇条書きで記載する
・当方から報酬を提示する場合は、
後回しにせず依頼時に記載する
といった感じで依頼するようにしています。
基本的な考え方は、
相手の時間を無駄にしない
ということです。
ダラダラと長文を書いて、
どこが要点なのか相手の読解力に任せてしまったり、
「で、報酬はいくらですか?」などと
質問の手間を掛けさせないことを目指しています。
仕事上のパートナーを選ぶことは、
特に小さい規模の事業者さんにとっては
事業の成否を左右しかねない重要なことです。
だからこそ、
安易に知人に任せてしまうのではなく、
ご自分の「軸」を持って、
信頼できるパートナーを探してもらいたいです。
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