地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

希少性をデザインする

    自分の真の強みはなかなか自覚できないものです。

    「良い商品」だけでは選ばれない

    自社の商品やサービスは、
    なぜ消費者に選んでもらえないのか。

    ここを突き詰めて考えておかないと、
    不毛な商売を続けることになりがちです。

    今どき、
    品質が優れているのは当たり前です。

    「おいしい」だとか、
    「長持ちする」だとか、
    「見栄えがする」
    といった要素のことです。

    ある中小企業の事例です。

    通販の売上が伸び続けているそうです。

    その要因を探るために、
    顧客からのコメントを集めてみました。

    ちょっとした感想や、
    感謝の手紙に書いてある内容を分析したのです。

    そこからわかったのが、
    顧客とのコミュニケーションを
    とても丁寧に取っていることでした。

    例えば、
    ・返品を面倒くさがらない
    ・ガムテープの端を折って剥がしやすくするなど丁寧な梱包
    ・定型文だけでない会話をメールでも行う
    といったことです。

    この会社の商品は、もちろん品質は確かです。
    ただし、品質の高さだけに寄りかかることなく、
    顧客と丁寧に関係性を構築しようとしています。

    そして価格も顧客層に合わせてリーズナブル。

    この会社は、
    「品質」x「接客」x「価格」
    という要素の掛け合わせができているから、
    もはや競合はほぼいなくなっているのです。

    個性を掛け合わせる

    士業など無形の商品を扱う事業者も同じです。
    顧客が満足する品質の成果を出すのは当たり前。

    つまり、
    法律の知識が豊富で、
    書類をミス無く作成し、
    それを行政に提出して成果を引き出すのは、
    士業にとっては独自化になりません。

    サービスの品質に加えて、
    ・問い合わせしやすい
    ・何かと対応が早い
    ・話を丁寧に聴いてくれる
    ・個性的な活動をしている先生
    といった要素が掛け合わさると、
    多くの競合の中から、
    選んでもらえる確率が高まります。

    士業は資格を取って終わりではありません。

    資格に様々な要素を、
    特に属人的な個性を掛け合わせて、
    独自の立ち位置を作る必要があります。

    ダイヤモンド

    ダイヤモンドの希少性も誰かが計算しているのでしょうね

    希少性をデザインする

    見込客の立場になって、
    自社の商品やサービスの
    希少性をデザインする必要があります。

    飲食店はもはや
    「おいしい」
    だけでは選ばれない。

    士業も
    「法律や制度に詳しい」
    だけでは選ばれません。

    ひとつひとつは地味に見えるかもしれない、
    けれども、
    独自化に繋がる要素を紡ぎ出していきましょう。

    その要素のかけ算が繰り返されるほど、
    希少性は増し、
    見込客の心に刺さる確率が高まります。

    商品やサービスの希少性は
    意識して作り出すことができるのです。

    ■今日の出来事
    気圧の影響で頭が重かったです。

    関連記事

    TOP