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コラム

銀行とのコミュニケーション

    地方中小企業の経営者の中には、
    金融機関とのやり取りを
    苦手にしている方がいるようです。

    担当者の面談報告書

    家業の社長をしていた際、
    定期的に、
    銀行担当者との面談の機会がありました。

    通常のやり取りは、
    経理・財務の担当者と行っているわけです。

    それでも、
    わざわざ経営者と話したいというのは、
    何か理由があったのでしょう。

    会社の状況を把握しているか、
    特に財務について、
    どのような認識を持っているか、
    を直接聞きたかったからではないかと推測しています。

    ある時の面談での出来事です。

    担当者が手元に、
    前回面談時の資料を置いていました。

    そこに記載されている内容が目に入ったのですが、
    経営者(私)の服装
    本題に入る前の雑談の内容
    まで詳しく記入されていて驚きました。

    特に私の服装については、
    どんな柄のシャツとネクタイだったかまで、
    担当者の言葉で記入されていて、
    そんなところまで情報を集めているのかと
    びっくりしました。

    銀行

    銀行との関係性構築も経営者の仕事です

    銀行担当者と話す際の心構え

    私が銀行担当者と話す際に準備していたことは、
    ・全社の数字の概要を把握する
    ・そのなかでも特に伝えたい数字を用意する
    ・数字には表れていないトピックを用意する
    といったことです。

    さらにこれらを丸暗記する必要はなくて、
    箇条書きのメモにし、
    上着の内ポケットに入れていました。

    もちろん内容は頭に入っているわけですが、
    メモがいつでも取り出せる状態になっているので、
    それだけで安心材料になりました。

    銀行担当者が経営者と話す理由は、
    おそらく、
    経営者が現状をどのように把握しているか
    を確認したいからでしょう。

    事細かい数字を暗記する必要はまったくなく、
    自分の言葉で、
    数字を含めて語ることが重要だと思います。

    感謝の気持ちを伝える

    私が家業を経営していた5年間、
    銀行には大変お世話になりました。

    銀行が最後まで支えてくれたからこそ、
    投資ファンドに第三者承継し、
    事業を存続させることが可能になりました。

    時には、
    机を叩いてお叱りを受けることもありました。

    でもそれも含めて、
    銀行に対する感謝の気持ちはしっかりと持っています。

    私が経営者として心掛けていたのは、
    その感謝の気持ちを言葉でも伝えることです。

    「いつも支えていただきありがとうございます」

    通常時はもちろん、
    バンクミーティングなどの際でも
    申し上げるようにしていました。

    決して媚びているのではありません。
    支えてくれている利害関係者への素直な気持ちです。

    取引金融機関も利害関係者。
    一緒に事業を営んでいるパートナーとして、
    密なコミュニケーションを図りましょう。

    ■今日の出来事
    「ククルス・ドアンの島」を観てきました。

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