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コラム

士業マーケティング 思っているよりも少ない人しかしていないこと

中小企業支援に携わっていると、思っているよりも少ない人しかしていないことがいくつかあるように感じています。

新聞を読む

中小企業の経営者とお話ししていると、新聞を読んでいる人がかなり減っているように感じます。情報源はYahooニュースやYouTubeという人が多いのでしょう。飲みに行ってもネットのどこかに書いてあるような話を得意げにする人がいるくらいです。

新聞というメディアが絶対的に正しい情報を載せているとは思っていませんが、相対的に信頼できる情報源であることには変わりないと思っています。そのため私は日本経済新聞と日経MJをずっと購読し続けていて、中小企業支援に携わるための情報を仕入れることにしています。

ここまで新聞を読む人が減ってしまうと、「こんな記事が載っていましたよ」と教えてあげるだけで喜ばれます。もちろん記事そのものをコピーして渡すことはNGなので、あくまで記事の存在を伝えるだけ。それだけでも教えられた側にとっては貴重な情報になるようです。以前に地域の中小企業支援に携わっていた時は、こうして地域の事業者さんと関係性を構築していました。今日もちょうど日本経済新聞の地方版を眺めていたら、ご縁のあった企業が紹介されていました。さっそく関係者に情報共有したところ、案の定どなたもまだ気づいていなかったようで感謝してもらえました。

新聞の購読料なんてせいぜい数千円。私にとってはこれだけ広く浅く情報を仕入れることができるのであれば安い投資です。スマホでゲームをしたり、ショート動画に時間を消費したりするくらいであれば新聞を読みましょう。

アウトプットをする

ブログを書き続けてきてふと気づいたのが、アウトプットは何よりの思考の鍛錬になるということです。昔は日記を書くことが同じような効果を生み出していたのかもしれませんが、今ではブログが同じような効用をもたらしているのでしょう。せっかく仕入れた情報も、何かに用いなければ意味がありません。自分なりに解釈して展開することで初めて効果を発揮します。

士業は資格試験のためのインプットばかりが上手で、合格後のアウトプットまで手が回らない人が多いようです。独立開業したのであれば、看板を掲げて見込客に知ってもらわなければ何も始まりません。そのためにも情報発信は必須。受験勉強でインプットを必死でしたのと同じように、独立開業後はアウトプットに取り組みましょう。私のようにブログをやるもよし、動画や音声媒体もあるので好きな媒体を選びましょう。

アウトプットが大事だとわかっていても継続して取り組んでいる人はほとんどいません。すればするほど鍛錬を重ねて成長することが可能。まずは始めて、継続することが何より重要です。

自己開示をする

見込客に選んでもらおうとするのであれば、まずは自分が何者かを隠さずに伝えなければいけません。どこの誰だかわからない人から人は買い物などしたくはないものです。個人情報がどうとかというのは言い訳になりません。商売をするのであれば自己開示は必須。配慮すべき点を抑えれば、リスクは最小にすることができます。

私は社会保険労務士として登録しているので名前も住所も公開されています。それに加えて、江戸時代から続く家業を投資ファンドへ事業譲渡した経験や趣味なども隠さずに伝えることにしています。ここまで自分をさらけ出すと、会う前からリサーチしてくれている方も多いです。事前にある程度のミスマッチが防げるばかりか、私のことを知った上で会ってくれるというのですからこれほどやりやすいことはありません。

ある士業の方に自己開示するようにお伝えしたものの抵抗があったよう。その方は代わりに当たり障りの無いことばかりを発信していましたが、見込客に選ばれることは少なかったようです。例えば法改正情報や補助金情報は自己開示にはなりません。少し検索すれば誰でも発信できる内容なので、選ばれるためのコンテンツにはならないのです。

自己開示って簡単なようで実際に取り組んでいる人はごくわずか。ということは自己開示を徹底するだけで、多くの同業から差別化することが可能になります。士業事務所の経営も立派な商売なので、当たり前のことを当たり前に行動するのが成功への第一歩。たかが自己開示と考えずに愚直に取り組みましょう。

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