ブログを休止する

あと数日でこのブログの更新を、ひとまず休止することにしました。2022年5月24日から毎日更新を始めて、1256日も続けることができました。来月からは再び商売の現場に戻るため、これまでのように記事を書く時間を取れなくなります。寂しい気持ちはありますが、やむを得ない決断です。
10月31日で毎日更新を止めることにした
3年以上、このブログを毎日更新してきました。内容はともかく、1日1700文字を書き続けるというのは、私にとってまさに鍛錬でした。最初の頃の記事を今でも残していますが、だいぶ肩に力が入っている感じがします。自然に考えを表現できるようになってきたのはいつ頃からだったでしょうか。それまで苦手だった言語化も、多少はできるようになった気がします。
ブログを休止するのは、来月から代表取締役として商売の現場に戻ることになったからです。代表取締役は、ある意味で24時間営業。個人の発信に毎日1〜2時間も費やすわけにはいきません。
そもそもこのブログは、個人事業主になった私が「情報発信を自分でも実践してみよう」と始めたものでした。経営者に発信を勧めている以上、自分でもやってみようと思ったのです。実際に始めて最初の100日を乗り切ると、次第に習慣化し、負担感も軽減していきました。その時点で目的は果たせたようなものでしたが、なんとなく続けてしまって今に至ります。止めるタイミングを逃してしまった、というのが正直なところかもしれません。
これだけ続けてきた習慣を止めるのは、正直、少し怖くもあります。書くことで思考を整理してきたので、インプットやネタ探しの時間がなくなると、何か大切なものを失ってしまうような気がするのです。例えばこれまで日本経済新聞を読む時は、ブログを書くためのヒントを得ようという目線で読んでいました。今後はまた違った目線でインプットを続けようと考えています。
何があっても更新し続けてきた
情報発信は「続けること」が何よりも重要です。そう考えている私が途中で途絶えさせるわけにはいかないと思い、何があっても更新を続けてきました。
例えば昨日は飲み会でした。いつもなら夕食後に清書してアップロードするのですが、この日は飲み会の前にすべてを終える必要がありました。隙間時間を使って記事を書き、予約投稿を終えてから会場へ向かったのです。
更新が途切れそうになったことも何度かありました。せっかく書いておいたのに、アップロードを忘れて夜中に気づくなんてこともありました。一日くらい休んでも誰も気づかないのはわかっていますが、一度決めたからにはただ「続けたい」という、それだけの思いでした。
中小企業支援の現場にいると、情報発信を継続できていない事業者の多さを痛感します。多くは着手すらせず、始めても数回で止まってしまう。まだ何者でもないのに、すぐに反応を求めすぎるのだと思います。私はいつも「最初は反応がなくて当たり前」「それでも鼻をつまんで100回発信してください」と伝えています。このアドバイスを実践してくれる人が少ないのが、本当に残念です。続けていれば、いずれ勘所が掴めるものなのに。

もうすぐブログの更新を休止します
コンテンツを蓄積する
ブログの更新は休止しますが、商売の現場に戻った日々は記録として残しておくつもりです。いずれ別の形で役立つことがあると思うからです。
ちょうど先日、地域企業の幹部候補向けにお話しする機会がありました。テーマは「江戸時代から続く家業を事業譲渡した経緯」で、そのベースとなっているのは当時の手帳の記録やメモです。機微な情報はもちろん伏せつつ、「変化し続けなければならない」というメッセージをお伝えしました。
また、社内向けにも文章を発信する機会があるでしょう。現在も特定のグループ向けにメルマガを配信していますが、自分のメッセージを言葉にして伝える効果は身に染みています。動画全盛の時代とはいえ、文字も案外しっかり伝わるものです。メルマガの読者から「読んでいますよ」と声をかけてもらえるのは、良いコミュニケーションのきっかけにもなりました。
このブログの更新はあと数日でひとまず休止しますが、キーボードを叩く日々は、まだしばらく続きそうです。
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