同業者と話したこと

考えの近い同業者と話をする機会がありました。
現場に戻ることを報告した
中小企業支援に携わっている同業者と飲む機会がありました。私からひさしぶりにお誘いしたもので、もうすぐ商売の現場に戻ることを報告するためです。年齢は一回り以上、上の方なのですが、勝手に盟友だと思っていて親しくお付き合いさせてもらっています。今回の転身に至った経緯やお互いの仕事ぶりについてなど(酔っ払いつつ)楽しく情報交換してきました。
親しい人へは常々、いつかは商売の現場へ戻りたいとは伝えていたので、今回の転身を驚かれることはほとんどありません。いよいよそのタイミングがやってきたのだねという感じで、皆さん応援してくれます。かつての家業を投資ファンドへ事業譲渡する前から応援してくれている人もいて、もう10年経ったのかと改めて時の流れの速さに気付かされることもあります。
中小企業支援業界に身を置いていると、感性の合う支援者と出会うことが少ないです。補助金ばかりを勧めることが支援だと勘違いしている人や機関、経営の経験もないのに経営者へ上から目線で接しようとする人などが平気で跋扈している業界です。地に足を着けた中小企業支援を手がけている人というのは本当に少なくて、たまにこうして意見交換できるのは私にとって自分の立ち位置を再確認する場でもあります。
商工団体の経営指導、地方小企業受けやすく(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO91454200R20C25A9NN1000/
「地方の小規模企業が商工団体の経営指導を受けやすく」なるそう。「指導」してくれるというのですからありがたい話です。彼ら彼女らの言う通りに経営をしていたら、トヨタやユニクロのような企業に必ず成長できるのでしょうか。まさか補助金の採択件数が職員の評価指標なんかになっていないでしょう。
ある地域で中小企業支援に携わっていた際は、こうした公的機関の職員はほとんど私に近寄ってきませんでした。本能的に自分たちの仕事の邪魔になると察知したのでしょう。使える補助金であれば使えば良いというのが私の考えですが、補助金をもらうために何をすればよいかなど考え出すのは本末転倒です。上手に補助金などを活用するというのは本当に難しいのです。
褒められたことは記憶に残る
その方と昔話をしていたら、ある経営者と私の対話のことが話題になりました。その経営者さんが私から掛けられた言葉を今でもとても喜んでくれているというのです。申し訳ないのですが私はすっかり忘れてしまっていたのですが、10年近く前の言葉を今でも覚えてくれているというのです。
その時私は、経営者自らが営業の手間を惜しんでいないことを褒めたそう。経営者と対話して日々の様子をお伺いし、熱心に営業していることがわかったので素直に感心してしまったのでしょう。確かにいまでも「営業しましょう」とはよく口にしています。ドブ板営業を避ける経営者が多いので、嫌われるのを覚悟で行動を促すようにしています。
中小企業支援というと支援側が経営者へ何かを一方通行で授けることが支援だと勘違いしている人がいます。まるで先生が生徒へ知識を教えるかのように接するのです。私はそうした振る舞いが好きではなくて、行動や思考を促すのが支援の重要な部分だと考えています。この経営者と話した時も、今と同じように経営者の話を聞き出すことに徹していたのでしょう。
人は誰しも今より良くなりたいと考えています。経営者も同じ。どんなに苦しい状況に陥っていたとしても好き好んでそんな状況になってしまったわけではなくて、必ず今より良くなりたいと願っているものなのです。そうした経営者へ敬意を持って接するのは最低限の礼儀です。逆にこちらが何かを教えてもらうくらいの姿勢でお話しするのがちょうど良いと思っています。

昨日もよく飲みました
健康の話もした
久しぶりに会ったので健康の話にもなりました。病気をしたとか、ケガをしたとか。人は必ず歳を重ねていくものなので、どんなに努力していても体は老化していきます。体の変化を受け入れるべきは受け入れて、進んで老け込むような行為を避けるのが大事でしょう。そんなことを話ながら酒をたくさん飲むのですから矛盾していますが。
帰宅してからは経口補水液と頭痛薬を飲んで寝ました。おかげで二日酔いは軽度で済み、予定していたインフルエンザの予防接種もすることができました。
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