地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

経営者と話す際に気を付けていること

    地域の経営者さんとお話しする際に、
    いくつか気を付けていることがあります。

    カタカナ語を多用しない

    最も大事にしているのが、
    「カタカナ語を安直に使わない」
    ということです。

    例えば、
    ビジネス
    コミット
    リソース
    エビデンス
    プライオリティ
    マネタイズ
    みたいな言葉です。

    これらのカタカナ語を使うと、
    確実に嫌われます!

    気取っていると思われてしまうのか、
    何かをごまかしていると勘ぐられてしまうのか。
    安直なカタカナ語の使用は
    経営者さんに不信感を抱かせてしまいます。

    地方中小企業の経営者と話をする際には
    「経営者の使っている言葉で会話する」
    という心構えが必要だと思います。

    メモを取る男性

    万年筆でメモを取りながら話を聞くことが多いです

    「教えてください」と言う勇気

    関連して、
    「知ったかぶりをしない」
    「わからない時はわからないと言う」
    も大事です。

    これは私の肌感覚なのですが、
    経営者さんとお話ししている際に、
    事業の内容などでわからない点を尋ねると
    とても喜んでくれる方が多いように感じます。

    「今の○○についてもう少し教えてください」
    みたいな感じです。

    特に年配の経営者の方は、
    喜んでいろいろと教えてくれます。
    「秘密保持上、そこまで話して良いの?」と
    こちらが心配になってしまうくらい。

    経営者さんの話に対して、
    「それならこちらはこんな経験もしたことがある」
    などと張り合うのは無意味。

    貴重な話を聞ける機会なのですから、
    わからないことはわからないと
    率直に伝えて教えを請うようにしています。

    何も恥ずかしいことはありません。

    社外取締役、コンサルタントの役割

    自称コンサルタント・専門家のような方の
    個別相談に同席させてもらう機会がありました。

    様子を窺っていると、
    経営者の話を聞くのは冒頭のみ。

    あとは圧倒的に、
    自称コンサルタントが話し続けています。
    どこまで経営者の話を聞く気があるかというと、
    おそらく基本的に聞く気はないです。

    「コンサルタントであるからには、
    何かを教えなければいけない」
    とでも思っているのでしょう。

    私の場合は、
    基本的に聞き役に徹します。
    万年筆でメモを取りながら。
    殴り書きです。

    そして、
    話の流れでアドバイスが必要であれば、
    「こうしたらいいですよ」
    とお伝えする程度です。

    私のようなコンサルタントは、
    ひょっとしたら少ないのかもしれません。
    とにかく経営者に、
    できるだけ話してもらうのが大事だと思っています。

    地方中小企業の経営者は孤独です。
    話を丁寧に聞いてもらえるだけでもうれしいでしょう。
    私自身も経営者の時に感じていたことです。

    社外取締役・コンサルタントに求められるのは、
    求められてもいない「正解」を
    一方通行で伝えるのではなく、
    経営者の話を聞き、一緒に考える姿勢ではないでしょうか。

    関連記事

    TOP