ヤバい人との関わり方

ヤバい人が向こうからやってきたらどのように立ち回ればいいでしょうか。
野球場にいた人
昨日、一昨日と続けて息子と野球を観に行きました。結果は2連敗。これまで20~30回ほど同じ相手チームとの試合に足を運んでいますが、勝てたのは5回くらいだったような。もはや負けるのにも慣れてしまいました。今季はあと2試合観に行く予定で、そのうち1試合でも勝てれば良しとすることにします。
ビジター外野応援席は背もたれがなく、窮屈な環境です。そんな中で、昨日はちょっとヤバい人が目の前に座っていて、親子ですっかり引いてしまいました。ふんぞり返るように座って手が後ろにはみ出てきたり、顔や体を拭いたウエットティッシュを不用意に席に投げ出していたり。そもそも公共の場で顔や体を入念に拭くという行為が非常識なように思われるのですがどうなのでしょう。
息子もかなり気持ち悪がっていたのですが、彼に伝えたのは「ヤバい人に注意したところで何かが即座に改善される見込みはない」「無駄なトラブルに巻き込まれないようにするためにも関わらないのが大事」というものです。彼なりに納得してくれたようで、良い勉強になったはず。大勢が集まる場には様々な人が存在します。誰もが自分たちと同じような価値観を持っているとは限らず、中には(私たちからしたら)ヤバい人も一定の割合で混じってしまうものなのです。
そうした不快な状況を懐深く受け止める度量がなければ、家から出ることなどできません。自分だけが正しいと思いがちですが、相手には相手の言い分もあることでしょう。不用意に対立するようなことは避けられるならば避けて、無駄なトラブルに巻き込まれないように身を守る必要があると考えています。
搾取しようとする人
以前にお世話になった人がいたのですが、いつしか私が提供する知恵とアイデアを無償で引き出そうと立ち回り始めたのでご縁を切ってしまったことがあります。飲み食いさえしていれば、どんなお願いをしてもかまわないと考えていたようで、そのことに気づいてからはお誘いを断るようにしました。
彼(あるいは彼女)からしたら私と連絡が取れなくなったことが不思議でしょうがないはず。「あんなに一緒に飲み食いしていたのになんで連絡を無視されるのだ」とくらいにしか考えていないかもしれません。でも私からしたら、私が提供する無形のサービスを搾取しようとするヤバい人。今後、関わることはありません。
悪意があろうがなかろうが搾取しようとする人とは関わらないに限ります。悪意のない人のほうが手に負えないと考えるのは私だけでしょうか。「ちょっと教えて欲しい」などと言ってくるのですが、その対話は他の経営者に対しては報酬の対価として提供しているものなのです。

負け試合ばかりです
法令を守ろうとしない人
ハラスメント体質の経営者というのはだいぶ減ったようですがまだ存在します。関与先の経営者が従業員や取引先へハラスメントをしていた場合は緩やかに距離を取るようにしています。今時、ハラスメントが事業の存続に関わる危機をもたらすと想像できないのがヤバいのです。
ある経営者は従業員へきつく当たっていて、「お前のために指導してやっている」「ここが踏ん張りどころだ」などと言い訳にならない言い訳をしながら追い込んでいました。こうした振る舞いをしてしまうというのは経営者の心に余裕が無いからなのでしょうか。自分より弱い立場、あるいは操ることが可能な立場の人に対して横暴に振る舞うのは見るに堪えませんでした。
こうした経営者を対象にハラスメントセミナーを企画したことがあります。「あなたはハラスメントをしているから出席して反省しなさい」とは言えないので、大人の言葉を用いてやんわりと出席を促すのですが、面白いことにハラスメントをしている経営者に限って自分が加害者に該当するなどとはまったく思っていないようでした。中には自分が被害者だと思っている人もいて呆れるばかり。一度、道を踏み外してしまったヤバい経営者が正常化するのは困難なのかもしれないと感じました。
社会人人生を歩んでいると周りにヤバい人が定期的に表れます。そうした時に正面からぶつかるとお互いに嫌な思いをするだけだと思っていて、私は基本的に自分から避けたり距離を取ったりするように心がけています。相手から見たら、ひょっとしたら私がヤバい奴なのかもしれません。自分ばかりが絶対に正しいなどと思いこまず、また無駄なトラブルに巻き込まれないように立ち回ることが大事だと思っています。
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