独立開業したばかりの士業が力を入れるべきこと
たまに独立開業したばかりの、
士業の方から相談を受けます。
限られた資源で独立開業する方がほとんどですので、
どこに力を入れるべきか、私の考えを書いてみます。
プロフィール写真
プロフィール写真に手間を掛けましょう。
名刺、ホームページ、プレゼン資料、
講演のパワポ、SNS、、、
とプロフィール写真が必要な場所は多いです。
これだけ利用するものなので、
自分をきちんと表現している写真を用意しましょう。
プロが修整した、
見た目きれいなものを用意しろという趣旨ではなく、
自分の素顔を晒すにあたって、
それなりに手間を掛けましょうということです。
無造作な自撮りや、
いかにも家族に撮ってもらったような画像では、
その程度の手間も惜しむ専門家なのか、
と見られてしまうでしょう。
私の場合は3年に1回、
プロにお願いして撮ってもらっています。
オンライン環境の整備
スーツや鞄、靴にお金を掛けるのも良いですが、
最近、重要度が増しているのがオンライン環境。
Zoomなどでの打ち合わせがすっかり定着したので、
低スペックのパソコンだけで参加すると一目瞭然です。
特に費用対効果が大きいのは外付けマイク。
カメラよりも優先順位は上です。
パソコン内蔵マイクと比べると、
声の聴きやすさが全く違うレベルに。
私の場合は、
AKG ( アーカーゲー ) / LYRA USBマイク
というのを使っています。
MacとType-Cで接続できるのも使い勝手が良いです。
次に大事なのはカメラ。
パソコン内蔵のカメラだと正面から写りますが、
外付けのカメラで、
斜め上から自分を撮り下ろすと、
真っ正面から視線が合わずに話しやすくなります。
カメラは、
ミラーレス一眼でも
中古のデジタルビデオカメラでもOK。
時代が移り変わると、
力の入れどころも変わります。
パリッとしたスーツがあってもよいですが、
その前に大事なのはオンライン環境の整備です。
勉強し続けるのは商売からの「逃げ」
開業したばかりなのに、
他の資格試験にさっそく挑戦する方がいますね。
あとは、セミナーを受講するなどして
いつまでも勉強し続ける方もいます。
これは商売の優先順位を間違えています。
もっと言うと、
開業という未知の世界を恐れて、
自分だけの世界で完結する、
受験勉強モードに逃げているだけです。
開業した後に時間を投資して取り組むべきは、
何よりもまず、どぶ板営業です。
可能な限り声を掛けられる先に
開業した旨を発信(挨拶)し、
まず最初の1件を受注することに
全力を注ぎましょう。
ホームページに大金を投じたり、
SNSを始めたり、
ウェブ広告に出稿したとしても、
初期の活動では、
どぶ板営業に勝るものはありません。
どぶ板営業を嫌う人が多いからこそ、
必要性を大きな声で言う人は少ないです。
でもこの最初の1件を、
どぶ板営業をして自分で取りに行くのと、
余所からたまたま転がり込むのを待つのとでは、
大違いです。
試験合格後は
受験勉強モードから商売人モード
に頭を切り替えましょう。
そのための一歩を
勇気を持って踏み出してください。
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