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日経電子版で保存した記事(2025年8月)

日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。

〈The Startup Life〉ステージ(1)起業 株保有「1人が100%」理想

日本経済新聞2025年8月6日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90487940V00C25A8TB2000/

創業間もない会社のオーナー経営者の中には、株保有の割合について知識を持ち合わせない人が一定数存在します。私が「2/3超は確保していますか?」と尋ねても意味が分かっていない様子なのです。わからないことがあれば学べば良いのですが、そもそもなぜ株式会社という形態を選んだのでしょうか。まずは会社法について自分なりに勉強することをお勧めしています。

ある会社には3名の取締役が登記されているものの、経営の実態はオーナー経営者ひとりのみでした。他2名は配偶者と名前を借りた知人。業務に携わる実態の無い取締役を会社に入れてしまう意味がわからず、センスが無いなぁと思ってしまいます。案の定、会社が窮境に陥った際に知人は「聞いていない」と言い出してトラブルに。起業するのであれば、稼ぐよりも先に学んでおくべきことがあります。

(高校野球)高校野球、新時代へ(中) 指導の常識サヨナラ

日本経済新聞2025年8月7日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90519270W5A800C2UU8000/

記事では「監督が選手を駒のように扱う「右向け右、左向け左」の指導も変わりつつある」と書かれています。

私は25年以上前に学生コーチとして高校生を教えた経験があります。もちろん当時は目標設定からメニューの立案まですべて「右向け右、左向け左」で済ませてしまっていました。さて、いまの母校ボート部はどのような体制になっているのでしょうか。秋に先輩のお墓参りに行くことになっているので、先輩後輩とそのあたりの話をするのを楽しみにしています。

(未来にモテるマーケティング) 世の中変えるママプレナー

日本経済新聞2025年8月11日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90562580Y5A800C2H24A00/

女性の創業をご支援したことがあります。記事にあるような世の中にイノベーションをもたらす(ことを目指す)取り組みもあれば、いわゆる「小商い」のような商売を目指す方もいらっしゃいます。どちらが良いとか悪いとかではなくて、一度の人生で夢を実現しようと行動することが大事だと思っています。

ただし、行政や支援機関が女性の創業を後押しし始めるとたちまち胡散臭い状況になりがちです。小商いでの創業を、さも「ユニコーン」を目指しているかのように誇大に持ち上げてしまうのです。またそれに乗せられてしまうご本人もいるので質の悪い問題です。以前にあるイベントに参加しましたが、タイトルは「ユニコーンを目指す女性起業家」といった見せ方。しかし実態は地域に根差して活動している、小商いに取り組む女性たちの活動報告会でした。

起業、ウソと真実が同居

日本経済新聞2025年8月14日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90641560T10C25A8TB2000/

記事では「起業は必ずどこかに無理を通す瞬間がある。カネもない、時間もない、人もいない時期はウソと真実が同居している」とコメントが紹介されています。

私には起業経験がありませんが、地方中小企業の経営者を5年務めたことがあります。この時に心がけていたのが「まっとうな経営」をすることでした。小ずるい駆け引きをしようとしたり、無駄に背伸びをしたりするようなことはせずに、真正面から利害関係者に向き合ってきたのです。等身大の自分を見せるというのは勇気のいる行為ですし、時に恥ずかしい思いをすることにもなります。ただし、おかげで多くの利害関係者からは贔屓にしていただき、苦しい局面をそれなりに軟着陸させることに繋がりました。

嘘はいずれ必ず見透かされます。起業に嘘は必要ありません。

テンポスが無料の「ラーメン学校」

日本経済新聞2025年8月15日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90659040U5A810C2HE6A00/

厨房機器を販売するテンポスホールディングスが「ラーメン学校」を始めたという記事です。

何かを売りつけようと見込客に迫る行為ほど嫌われることはありません。人は何かを押し付けられることを嫌うのに、いざ自分が販売しようとする立場に立つとこの不変の真理を忘れ去ってしまうのです。何かを売ろうとするのであれば、まずは相手の困りごとを聞き出すことが先です。記事の事例では厨房機器を売りつけようとする前に、ユーザーの困りごとを解決しようと「ラーメン学校」を開いたのでしょう。

それ以前に困りごとを聞き出そうと行動しないのは問題外。待っていたところで自分から課題を打ち明けてくれる会社など存在しません。まずは自己開示し、見込客との間合を詰めるところから関係性を構築していきましょう。

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