カメラとレンズを売り払うことにした

息子の高校初レースを撮影しようと陸上競技場へ向かいましたが、盗撮対策のために望遠レンズの使用が禁止されていました。これではカメラの出番が大幅に減ってしまうのは確実。この機会にカメラとレンズを売り払ってしまうことを決めました。
息子の高校初レース
陸上部に入っている息子の初レースがありました。レースの時は写真を撮りに行くからねと伝えていたので渋々と日時を教えてもらっていて、大雨の予報の中、陸上競技場へ向かいました。ただ気になったのが、「撮影不可と貼り紙がしてあった」という情報。盗撮対策で以前より厳しいルールが設定されているようです。
競技場に着くと至る所に貼り紙が。どうやら一眼レフっぽいカメラ、望遠レンズを使用しての撮影は一律に禁止しているようです。ただし、コンパクトカメラやスマホでの撮影はOKとのこと。せっかく持って来たX-T50と70-300mmレンズを取り出すわけにも行かず、iPhoneで誰が走っているのか良くわからない写真を撮るしかありませんでした。
いまカメラを保有している理由の半分以上が息子のレースを撮影するためでした。そのため撮影不可と言われてしまうと、カメラ一式を売り払うことが頭をよぎります。カメラ散歩も好きですが毎週するほどではないですし、最近は暑くて日傘を差しているのでカメラを構えることもできないくらい。そもそもカメラ本体が好きなのであって、撮影にはそれほど執着はない方です。息子を撮れないくらいなら、まだ価格が高いうちに売ってしまって、他のことにお金を使おうと決意してしまいました。
デジタルカメラを持たない生活
帰宅してすぐにマップカメラで買取の手続きをしました。総額25万円ちょっとになるようです。さてこのお金を何に使うか。最初に思い浮かんだのがアマチュア無線機。自動車の中から交信しやすい無線機に少し興味があります。もう一つ必要に迫られているのが仕事着。秋から働き方が変わるので、これまでのようにユニクロの上下だけで一年を通すわけにはいかなくなります。紺無地のスーツとビジネスカジュアルの上下を何着か仕立てなければいけないのはわかっていて、スーツ代にするのが間違いなさそうです。
スーツは某チェーン店で仕立てることにしていて、ふるさと納税の返礼品で優待券も届いています。さっそく次の土曜日の午後に予約をし、採寸とオーダーをしてしまうことにしました。
カメラとレンズが仕事着に化けるというのは少し寂しいような気もしますが、この先大して使わなくなるであろうカメラをいつまでも持っていても仕方がありません。手元にデジタルカメラが無い生活というのは久しぶりで、不安でもあります。そろそろRICOH GRの新モデルが発表される噂も聞いているので衝動買いしてしまうかも。
ただ、iPhone16 Pro Maxの撮影で画像に何の不満もないのも事実です。最初の頃はのぺっとした画像しか得られなかったものの、今では本当に良く写るよなと感心してしまうレベルです。自動で補正されているのでしょうが、その処理が素晴らしいということなのでしょう。しばらくはスナップはiPhoneで代用してみることにします。

iPhoneだとこの程度です
記憶に残るレースをする
それにしても撮影禁止の理由が盗撮対策というのがやりきれません。これまで私も誤解されないように女子のレースではカメラを構えないようにしていましたし、男子のレースでも息子の前のレースで練習をするくらいに留めていました。撮影を届け出制にしてくれるなら手間とも思わずにおとなしく従ったのですが、盗撮対策にどこまで労力を掛けられるかと考えた時に、運営側は禁止という判断を下すしか無かったのでしょう。
知人もご子息が陸上部だそうで、私と同じように撮影に配慮をしていると聞いて話が弾んだことがあります。子どもが陸上部に所属すると、カメラでの撮影もままならない時代になったというのは寂しいものです。
そういえば私の部活の最終レースは、勝った瞬間をどなたかが撮影してくれていて今でも部屋に飾っています。まだフィルムが安かった時代とはいえ、よく撮影してくれました。この一枚が無ければ記憶が薄れてしまっていたことでしょう。息子のレースの記憶はどのように残すのか。画像に頼らないで記憶に残るレースを走ってくれることを期待します。
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