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コラム

日経BPの書籍に取り上げられました

家業を事業譲渡した経緯を
日経BPの書籍で取り上げてもらいました。
過去に日経トップリーダー誌に掲載された記事の再録です。

なぜ倒産 令和・粉飾編 ― 破綻18社に学ぶ失敗の法則

家業の事業譲渡について

私は江戸時代から続く家業を
投資ファンドに事業譲渡したことがあります。

陶磁器卸小売の老舗企業だったのですが、
業績のピークは1990年。
そこからしなやかに稼ぎ続けることができず、
2015年に経営破綻に陥りました。

私は2010年から2015年まで、
創業家出身最後の経営者として代表取締役を務めました。

その間の経緯を講演でお話ししていたところ、
日経BPの記者さんの目に留まり、
日経トップリーダー誌の2020年3月号と4月号で
講演の様子を掲載してもらうことに繋がりました。

なぜ倒産 令和・粉飾編

家業を事業譲渡した経緯を取り上げてもらいました

なぜ収録してもらえたか

今回の単行本のタイトルは
「なぜ倒産 令和・粉飾編」
だそうです。

タイトルだけ読むとどきっとするのですが、
家業は粉飾決算は一切行っていませんでした。

家業の事例は、
粉飾決算を手掛けるような企業の「対極」として、
収録してもらえたそうです。

以下、ご担当者からのコメントです。

『粉飾をしてしまうと、
正しい現状分析ができないのはもちろん、
破綻後の再生が、企業としても、経営者個人としても難しくなります。
そのことを読者のみなさまに、深くご理解いただくために、
この本で唯一、実名で当時のことをお話しいただき、
新しい人生を前向きに切り開いている岡田様の事例を、
「粉飾しなかった経営者はこうなった」という形で、
本の最後に、冒頭のケースと対比する形で置きました。』

このように取り上げてもらえるのは、
率直にありがたいです。

家業を畳まざるを得なかった経験をお伝えすることが、
地方中小企業経営者のお役に立てるなら、
せめて浮かばれるというものです。

「譲った」側の体験談を伝えたい

M&Aセミナーや事業承継セミナーが
至る所で開催されています。

登壇されている方に注目すると、
コンサルタントや税理士さんが多いようです。
あとは会社を買った側の経営者ですね。

私はぜひ、
事業を譲り渡した側の声も届けたいと思っています。

なぜ事業譲渡するのか、
その際どのような思いを抱いていたのか、
その後をどのように眺めているのか。

こういったことをお伝えできれば、
地方中小企業の経営者のお役に立てると考えています。

手の届かないキラキラとした成功体験よりも、
同じ地方中小企業経営者の失敗談の方が
生きた教材になるでしょうから。

私自身の経験は決して誇れるものではなく、
江戸時代から続く家業を倒産させた恥ずかしい経験です。

ただ、この経験が、
現在も経営者を続けている方の
お役に立てると信じているからこそ、
こうして恥を忍んでお伝えするようにしています。

「なぜ倒産 令和・粉飾編」、
ぜひ読んでもらいたいです。

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