日経BPの書籍に取り上げられました
![](https://sr14th.com/wp-content/uploads/2022/06/スクリーンショット-2022-06-09-9.50.01-e1656835050885.png)
家業を事業譲渡した経緯を
日経BPの書籍で取り上げてもらいました。
過去に日経トップリーダー誌に掲載された記事の再録です。
家業の事業譲渡について
私は江戸時代から続く家業を
投資ファンドに事業譲渡したことがあります。
陶磁器卸小売の老舗企業だったのですが、
業績のピークは1990年。
そこからしなやかに稼ぎ続けることができず、
2015年に経営破綻に陥りました。
私は2010年から2015年まで、
創業家出身最後の経営者として代表取締役を務めました。
その間の経緯を講演でお話ししていたところ、
日経BPの記者さんの目に留まり、
日経トップリーダー誌の2020年3月号と4月号で
講演の様子を掲載してもらうことに繋がりました。
![なぜ倒産 令和・粉飾編](https://sr14th.com/wp-content/uploads/2022/06/スクリーンショット-2022-06-09-9.50.01-215x300.png)
家業を事業譲渡した経緯を取り上げてもらいました
なぜ収録してもらえたか
今回の単行本のタイトルは
「なぜ倒産 令和・粉飾編」
だそうです。
タイトルだけ読むとどきっとするのですが、
家業は粉飾決算は一切行っていませんでした。
家業の事例は、
粉飾決算を手掛けるような企業の「対極」として、
収録してもらえたそうです。
以下、ご担当者からのコメントです。
『粉飾をしてしまうと、
正しい現状分析ができないのはもちろん、
破綻後の再生が、企業としても、経営者個人としても難しくなります。
そのことを読者のみなさまに、深くご理解いただくために、
この本で唯一、実名で当時のことをお話しいただき、
新しい人生を前向きに切り開いている岡田様の事例を、
「粉飾しなかった経営者はこうなった」という形で、
本の最後に、冒頭のケースと対比する形で置きました。』
このように取り上げてもらえるのは、
率直にありがたいです。
家業を畳まざるを得なかった経験をお伝えすることが、
地方中小企業経営者のお役に立てるなら、
せめて浮かばれるというものです。
「譲った」側の体験談を伝えたい
M&Aセミナーや事業承継セミナーが
至る所で開催されています。
登壇されている方に注目すると、
コンサルタントや税理士さんが多いようです。
あとは会社を買った側の経営者ですね。
私はぜひ、
事業を譲り渡した側の声も届けたいと思っています。
なぜ事業譲渡するのか、
その際どのような思いを抱いていたのか、
その後をどのように眺めているのか。
こういったことをお伝えできれば、
地方中小企業の経営者のお役に立てると考えています。
手の届かないキラキラとした成功体験よりも、
同じ地方中小企業経営者の失敗談の方が
生きた教材になるでしょうから。
私自身の経験は決して誇れるものではなく、
江戸時代から続く家業を倒産させた恥ずかしい経験です。
ただ、この経験が、
現在も経営者を続けている方の
お役に立てると信じているからこそ、
こうして恥を忍んでお伝えするようにしています。
「なぜ倒産 令和・粉飾編」、
ぜひ読んでもらいたいです。
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