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コラム

士業マーケティング ホームページから繋がる

個人事業主で社会保険労務士事務所の屋号を掲げているので、このホームページとブログを用意しています。問い合わせフォームを経由して、たまに思わぬ人から連絡をいただくことがあります。

部活の先輩と同期

つい先日、部活の同期から連絡が入りました。福岡へ転勤してきていて、演奏会に出るので来て欲しいという依頼でした。私が運動らしい運動をしていたのは高校生の間だけで、マイナーなボート部でした。たった四人の同期でベタベタと仲が良かったわけではありませんが、今でも途切れずに繋がっています。その連絡が入ったのがホームページの問い合わせフォームから。私のiPhoneのアドレス帳には彼の連絡先は残っていたのですが、向こうは消してしまっていたようです。演奏会は10月の日曜日。チケットを送ってきたのでとりあえず予定しました。

部活繋がりだと、先輩からも同じく問い合わせフォームから連絡が入ったことがあります。昨年、講演の依頼をいただいたのです。率直に言ってよくわからない団体でしたが先輩からの要請とあれば断るわけにはいきません。いつものように江戸時代から続く家業を投資ファンドへ事業譲渡した話をさせてもらいました。

SNSは流行り廃りがありますが、今のところホームページは情報発信の基盤として不可欠な存在です。こうして知人が連絡してくるのに使われるくらいなので、見ているかどうかわからないSNS経由で連絡するより安心感があるのでしょう。ということは見込客にとっても同じはず。SNSさえ使っていれば何かが解決するように錯覚しがちですが、まずはホームページを充実させるのが先です。

仕事の依頼

もちろん仕事の依頼をいただくこともあります。毎月のように入るわけではありませんが、顧問契約や取締役の就任に繋がりました。これまでの活動や執筆した記事を把握していただいた上での問い合わせなので、ミスマッチになることはほとんどありません。ある時などは「よく読ませてもらいました」と言われて、最初なんのことだかわからずギョッとしてしまったことがあります。

商売をしている以上、ホームページを用意するのは当然のことです。名刺交換をしたあとに少しでも関心があれば検索されるものです。丁寧な人であれば会う前に検索することもあるでしょう。そうした時にもしホームページが存在しなかったり内容が薄かったりしたら、相手を失望させてしまうことになります。

創業して数年のある会社のホームページはトップページしか存在しませんでした。経営者によるとセキュリティだか知財の関係でホームページのコンテンツを増やさない方針だそう。実際にそうした懸念が少しはあるのかもしれませんが、今時あり得ないというのが私の考えです。自社を知ってもらいたくない、何か後ろめたい事情があるのではないかと勘繰ってしまいます。ホームページのせいだけではないのでしょうが、この会社はその後数年で廃業を余儀なくされました。営業活動に消極的だったのと併せて、ほとんど誰にも知られないまま消えて行ってしまいました。

問い合わせフォームのイメージ

たまに問い合わせフォームから連絡が入ります

セールスはお断り

私のホームページの問い合わせフォームには営業目的の連絡はお断りと明記しています。おかげで胡散臭い営業メールが舞い込むのは月に一件あるかないか。最後に届いたのは「インタビューWebメディア」を運営しているという会社からで、社会保険労務士インタビューWebメディアを立ち上げるので撮影・インタビュー記事の作成に協力して欲しいという内容でした。もちろん無視。営業目的の連絡をお断りしているのに堂々と送り付けてくるのですから呆れてしまいます。返信するのも時間がもったいないので相手にしませんでした。

またその前は自費出版の営業メールが来ました。数百万円をこちらが支払った上で本を製作するというもの。そんな経費を使うくらいなら、ブログの記事を書き続けた方が私にとっては効率の良い販促になります。「出版さえすれば見込客から問い合わせが殺到する」「本が売れたら印税で収入が増える」などと考えている人がいまだにいるのでしょうか。

ホームページやブログで情報発信をするメリットは多々ありますが、邪な目的を持つ輩にも連絡先を知られてしまうというデメリットもあります。それらをうまく抑止しつつ、メリットを最大化して享受できるような仕組み作りが必要です。

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