継続しておこなっていた情報発信の終え方

このブログのように毎日更新していると、ふと「いつ止めることになるのだろう」と考えることがあります。誰かに強制されているわけではないので今日で止めてもいいのですが、それはそれで寂しい気もします。情報発信の止め方について書いてみます。
最初から期限や回数を定めておく
情報発信を始めたタイミングでいつ止めるかを宣言しておくことが考えられます。例えばこのブログも最初の目標は100日連続更新でした。100日経ったら止めると宣言していたわけではありませんが、私の気持ちの中で半分くらいは100日で止めてしまおうと考えていたのは事実です。継続するのが大変だとはわかっていたので、とりあえず100日続けることができれば言い訳になるだろうと思ったのです。
途中からゴールを設定するのも有りでしょう。私が配信しているメルマガもあと100回弱の更新で一区切りをつけるつもり。最初は意識していませんでしたが、最近になって365回目の更新で新規コンテンツでの更新を止めることにしました。途中から宣言したら、そのこともコンテンツにすることが可能だと気付き、こうしてこのブログでも言及しているところです。
ただし、ほとんどの人が精緻な作戦があって情報発信を始めるわけではありません。実態は「なんとなく始めたら、なんとなく続いている」という人が多いのではないでしょうか。まさにこのブログがそうです。なんとなく始めたからこそ、終わらせ方には工夫が必要。急に途絶えてしまったら寂しいですから。
理由なくぷっつりと止める
中小企業支援家として多くの事業者に情報発信をするように勧めてきました。実際に着手するのが1/10、継続できるのがそこからさらに1/10といったところでしょうか。ほとんどの事業者がまともな情報発信をできていないですし、始めてもほんの数回で途絶えてしまっているのが実態です。
せっかく始めた情報発信がぷっつりと途絶えるのは見ていてこちらが寂しくなってしまいます。見込客と関係性を構築しようと始めたはずなのに、こちらからその縁を断ち切ろうとするような行為に映るからです。
みんなSNSが大好きですが、それは魔法の杖と勘違いしているから。SNSで発信すればそれだけで全国から注文や予約が殺到すると思い込んでいる事業者があまりに多くて驚かされます。SNSは見込客との間合いを詰めるための道具に過ぎません。やみくもに振りかざしただけで効果が生まれることはないのです。過大な期待をしていた事業者に限って、最初の数回だけ発信して思っていたような効果が生まれないとわかると、発信をぷっつりと止めてしまうのです。
個人ならともかく、事業者が情報発信を理由なくぷっつりと途絶えさせるのは悪印象を与えます。企業のホームページで、最新のおしらせがいつしか「夏季休業のお知らせ」「年末年始の営業日」といった情報ばかりになっているのと同じような感覚です。
ある事業者はそもそも満足なホームページを用意できていませんでした。何らかの発信をするつもりはあったようなのですが、まったくの手つかず。ホームページもあるにはあるのですが、中身が乏しくて見た人が逆に不安になってしまうレベルでした。「名刺交換をした後には必ずホームページを確認されますよ」と何度お伝えしたことか。情報発信しようとしない事業者は世の中に存在しないのと同じです。この事業者も満足な売上を作れないまま、ひっそりと廃業してしまいました。

いつか必ず終わりの時が訪れます
発信できなくなったら止める
何らかの事情で継続できなくなったら情報発信を止めることになります。例えば私の場合であれば、また商売の現場に戻ることになればこのブログやポッドキャスト、メルマガはいずれもお休みすることになるでしょう。毎日それなりの手間を掛けているので、現場に戻った時にそんな時間を確保することができないからです。
その場合は一定の予告期間を経て、終わらせることにするのか。最終回だけで説明してすっぱりと終わるのか。何千、何万もの方に読んだり聞いてもらったりしているわけではないので、その時の自分の感覚で決着をつけるのが良さそうです。
スマホさえあれば、文字でも音声でも動画でも、その場で何かを発信することが可能になりました。簡単に始められるようになったからこそ、終わらせ方が問われているように感じます。
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