地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

明日から7月が始まる

明日から7月です。すでに予定は埋まっていて、ありがたいことに忙しく過ごすことができそうです。

元部下と飲む

元部下とたまに飲むことにしていて、予定を入れています。特に話すことも無いのですが寿司屋でご馳走することになっています。こうしてお互いの進路が別々になっても繋がっていられるというのはありがたいことです。会社を辞めたからそれで終わりというドライな関係を否定するつもりはなくて、それどころか私はそうした人間関係の方がさっぱりしていて向いています。そんな私でもこうして相手をしてもらえるわけですから、人間関係というのは面白いものだなと思います。

かつての家業の元従業員さんや仕入先の社長でも、いまだに繋がってくれている人がいます。経営破綻させて投資ファンドへ売り払わざるを得なかったのに、その後の私を気にかけてくださるのですから率直に言ってうれしいです。日頃からべたべたと連絡を取るわけではありませんが、年に数回、飲みに行けるのは貴重なご縁です。

普段は晩酌などまったくすることがなく、夕食の後にスピンバイクを漕いで、風呂に入ってさっさと寝てしまう生活を繰り返しています。最後にお酒を飲んだのがいつだったか、すぐに思い出せないこともしばしばで、現に今も思い出せません。そうした私がたまにお酒を飲むのですから二日酔いは必至。飲み会の前と後に大正漢方胃腸薬を飲み、さらに水分をしっかりと摂って、すこしでも翌日の二日酔いを避けたいものです。

株主総会に出席する

毎年7月下旬には社外取締役として関わっている会社の株主総会があります。先日、経営者から連絡をいただいて、取締役の任期が終わるので重任しますとのことでした。中小企業支援家に転身した初期から使っていただいている会社で、また2年、社外取締役を務めることになりそうです。

社外取締役なので業務執行に関わることはなく、プロパー取締役の業務執行を監督する立場です。監督というと偉そうな感じがしますが、何も問題が無ければ特に何も発言することは無く、緊急事態の時だけ出番がやってきます。今回の任期中も一度だけ経営管理上の危機が訪れたことがあって、その際はプロパー取締役に危機対応モードに切り替えるように強い姿勢で促しました。ただの顧問などと違って会社法上の責任も負う立場ですから、時に厳しく、経営者と議論をすることもあるわけです。

ある株式会社のオーナー兼経営者とお話ししていた時に、経営者個人が株式の66.7%を保有する意味について理解されていなくて驚いたことがあります。そういう経営者が安直に株式を誰かに与えてしまい、いざという時に困ることになるのでしょう。私が社外取締役を務めている先ほどの会社ではコツコツと株を経営者個人に集めていて、ほぼ66.7%が見えてきました。すでにごく親しい間柄の株主だけで2/3超を確保できていましたが、やはり絶対に確実な持ち分を確保しておくというのは株主構成によっては必要なことです。

天の川

明日から7月です

7月1日といえば

7月1日というと個人的に思い出すのが、家業の代表取締役を務めていた時に、外部からの出資者を探すためのキックオフミーティングをメイン銀行で行った日であることです。その日から事業譲渡の日まで個人的な日記をつけていて、資金繰りに汲々としながらも社長業を務めていた日々を記録に残しています。

誰かに読んでもらうつもりで書いていなかったので、当時の心境がそのまま綴られています。今でも引用できないような生々しいやり取りが書かれている日もあります。その業務日誌の最初の日、7月1日は「〇〇銀行にて△△社と提携先探しのキックオフミーティング。西日の当たる暑い部屋。エアコンは5時で切れた」と始まっています。今でもあの時の光景は覚えていて、さてこの先どうなるのだろうと不安になりつつ、ようやく未来のために行動できたとほっとしたような感慨も抱いていました。

今日もある方とお話しして、当時の心境などを質問されました。10年以上経つので記憶が美化されていないかと我ながら不安になることもありますが、率直にお答えしたつもり。江戸時代から続く家業を投資ファンドへ事業譲渡した経験など誰もができることではなく、私には語り遺す責任があるのだと思っています。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

amazon musicのバナー

Listen on Apple Podcasts

関連記事

TOP