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コラム

旅箪笥のお稽古だった

今日は土曜日なので最近考えていることをつらつらと書いてみます。

微かな違和感を信じる

以前にある案件をご提案いただいたのですが、交渉の過程で相手方に微かな違和感を覚えたのでお断りしたことがあります。表面上は丁寧に対応してくれているのですが、どこか心がこもっていないというか、すべてを話してもらえていないような感覚を抱いたのです。もしお受けしていたら何がどうなっていたかなどはわかりませんが、当時の判断に悔いはありません。それどころかよく流されずに断ったものだとその時の自分を褒めてやりたいくらいです。

何か後ろめたいものを抱えている人は笑顔で近寄ってきます。ただし、よくよく顔を見ると目までは笑っていないのです。それならそうと最初から腹を割って話してくれるならともかく、契約書にサインさせようと必死なのには警戒心ばかりが掻き立てられます。

そういえば高校一年生の時に個人の英語塾に通わされそうになったことがあります。初回の授業で講師の底意地が悪そうな笑い方が気になってしまい、親に無理言ってすぐに退会させてもらいました。今でも思い出すくらいなので感性が合わなかったのは間違いなく、お互いのために迅速に決断できて良かったと考えています。

微かな違和感があとで勘違いだったということは、まずありません。雰囲気や目先の利益に惑わされずに判断するようにしています。

旅箪笥のお稽古だった

毎週土曜日はお茶のお稽古です。今日は朝から体がだるくて、サボってしまおうかとも思ったくらい。同じような感覚を抱いたことがあるなと思い出したのが、小学生の頃のスイミングスクールでした。たしかスイミングも土曜日に通っていて、嫌々、送迎バスのバス停まで歩いて行っていたものです。泳ぎ始めてしまえば楽しかったのだけど。今日もそんな感じで足取り重くお稽古に向かったわけですが、いざお稽古が始まってしまうといつものように(冷や汗をかきながら)楽しむことができました。

どんな心配事や不安な事も、事前にくよくよ悩んでいた時ほど深刻になることはほぼありません。だったら、嫌なことほど立ち向かっていき、さっさと片付けてしまおうというのが私の考えです。この考えでいると、何かトラブルなどが起こった時にも「よし来たな」といった感じで取り組むことができます。最近もいくつかトラブルが発生したところでしたが、いずれも前向きに対処することができました。

今日は旅箪笥を用いたお稽古。スケジュールの都合で今日だけだそうで、そんな日に休まずお稽古することができてよかったです。サボってしまっていたら、年一回の機会を逃すところでした。来週はもう7月。今年も後半に入ります。あっというまに夏が過ぎて、年末年始がやってくるのでしょう。

黄色の信号

違和感を覚えたら、それは黄色信号なのです

明日何をするか

明日は予定が空いています。そして天気も良さそう。今のところ、山に登ってアマチュア無線をしようと計画中です。山といっても低山で、自宅から比較的近いところにある十坊山を予定しています。こういうときに便利なのがYAMAPというアプリで、ルートの確認から登山計画の提出、保険まで対応してくれます。

もはや山登りのプラットフォームになりつつあるこのアプリ。構想して、サービスを展開していった事業者さんはどんな人なんだろうと興味が湧きます。商売は現在の姿をみればすべてが必然のように思われるわけですが、実際はひらめきの瞬間や決断の時がいくつもあったはず。成功事例らしきものの表面上の部分だけをなぞる行為に興味はありませんが、いかにしてサービスを立ち上げていったのかといったリアルな歴史には学ぶべき所が多いと思っています。

江戸時代から続く家業を事業譲渡した経験を講演で話すと、「どのタイミングで何をしていれば破綻を防げたと思いますか」といった質問を必ずいただきます。後知恵で何かを語るのは好きではなくて、「そうした質問に意味があるとは思えませんが、業績がピークに差し掛かる前から次の事業の柱を探すべきだったと思います」と答えるようにしています。そうとしか答えようがありません。

さて、明日は朝起きて異常なければ十坊山へ向かい、もし山に登る気力が湧かなかったら、近所の公園のベンチから電波を出してみるかもしれません。昨日あたりから空のコンディションが良いようで、私のような初心者でも遠距離の交信が実現しそうです。明日も暑いようですが何の予定も無い休日を満喫することにします。


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