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コラム

初めて株主総会を迎える社長にお伝えしたいこと

    6月になりました。

    初めて株主総会を迎える社長に、
    ぜひお伝えしたいことを書いてみます。

    計算書類を読み込んでおく

    シナリオあるいは台本ばかりに目が向きがちですが、
    計算書類もしっかりと熟読しておきましょう。

    数字を読み込んでおくと、
    質問されそうなポイントも頭に思い浮かびます。

    事務方が作ってくれる想定問答だけに頼るのでなく、
    自分で参考資料を作っておければなお良しです。

    私の場合は業績の悪い会社でしたので、
    売上下落について尋ねられた時に備え、
    「良いニュース」を、
    数字に基づいて話せるように準備していました。

    〈良いニュースの例〉
    ○○店は○年○月にオープン。
    当初予定を上回るペースで償却が進み、
    すでに○年○月に初期投資○○万円は回収している。
    今後この店舗の成功を横展開する。

    ざっとこんな感じです。

    ポイントは数字を折り込んで話すこと。
    ぼやかして話すのではなく、
    数字を交えてきっぱりと言い切る感じです。

    株主総会の招集通知

    株主総会の議長にも準備が必要です

    株主の構成を把握しておく

    自社の株主がどういう構成になっているのか、
    さらに当日どこのどなたが出席しそうなのか。
    お迎えするホストとして把握しておきましょう。

    またそうして出席者の構成を把握しておくと、
    どこのどなたがどんな質問をしてきそうだな、
    というのも見えてくるものです。

    さらに、過去の議事録を読み返すと、
    その株主のした質問が記載されているかもしれません。

    こうやって「相手を知っておく」と、
    初めての株主総会への漠然とした不安は軽減されるでしょう。

    また、大事なのは、
    応援してくれている株主の存在です。

    私の場合は、
    そういった気心の知れた株主とお会いする際に
    「いつも総会で応援していただいてありがとうございます」
    と感謝の気持ちを伝えるようにしていました。

    仕切るのは議長

    最後に心構えをお伝えしておきます。

    場を仕切れるのは議長のみ。
    株主に媚びる必要はまったくありません。
    議長には大きな権限が与えられているので、
    その権限に基づいて粛々と議事を進行しましょう。

    根拠となるのは会社法、定款、議事内容です。
    これらをしっかりと把握しておき、
    適正手続きで乗り切ることが重要です。

    私は毎年、株主総会前になると、
    株主総会の進め方 (日経文庫)
    という本を2回ほど読むようにしていました。

    会社法に基づいた株主総会の適正な進め方を解説している本です。

    シナリオあるいは台本だけに頼ろうとすると、
    イレギュラーな動議が出た際に対応できず、
    立ち往生してしまう恐れがあります。

    万一に備えて、議長の議事整理権がどれだけ強いかを知っておきましょう。

    ■今日の出来事
    マイクロフォーサーズのミラーレス一眼が気になっています。

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