13年前に買った本を読み直している

今日は日曜日なので最近考えていることをつらつらと書いてみます。
プレーリーカードを手に入れた
相手のスマホにかざして情報を渡すデジタル名刺を買いました。商品名はプレーリーカード。以前に強引にiPhoneにかざされて嫌な思いをしたことがあったのですが、どうやら普及しつつあるようなので買ってみました。準備は自分のプロフィールページを作って、SNSやeightなどのURLを転記しておくだけ。eightのデジタル名刺機能もまだ使ったことがないのに、出番があるのか心配です。
普及しつつあるなと気付いたきっかけは、ある経営者のスマホのカードケースにプレーリーカードのようなものが入っているのが見えたこと。どうやら相手によってはデジタル名刺を利用されているようなのですが、私が紙の名刺を差し出したのに合わせて通常の名刺交換をしてくださいました。後から、相手によってはデジタル名刺を活用されているのだなと気づき、私も用意しておこうと思い立ったのです。
それにしても強引に私のスマホへデジタル名刺をタッチされたのは不愉快な経験でした。勝手に画面も触られてしまったのは私もいけなかったのですが、非常に悪印象。そんなことをしてくる人物とは付き合うつもりはありません。もちろん、データは削除してしまいました。名刺交換さえすれば人脈が築けるなんてことはありません。
13年前に買った本を読み直している
「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建・東洋経済新報社)を読み直しています。Amazonによると2012年2月に購入しているそうで、さてその頃は何をしていたかと思い出すと、家業の代表取締役を務めていて、そろそろ外部の資本を入れざるをえないなと考え始めていた時期だったかもしれません。当時も興味深く読ませてもらった本だったのですが、13年も経つとまた違った印象を抱きながら読み進めています。
例えば「将来はしょせん不確実だけれども、われわれはこの道筋で進んでいこうという明確な意志、これが戦略ストーリーです」といった文章に共感するのですが、13年前はおそらく何の気なしに読み飛ばしていた箇所だったように思います。私も今では、「不確実な未来に向かって判断し続けるのが経営者の役割」などと考えているからです。家業を投資ファンドへ事業譲渡し、中小企業支援家に転身して多くの経営者と対話を重ねているので、また新たな箇所から気づきを得られるようになりました。
たしかに経営者と対話をしているときに、財務に関して重箱の隅を突くような議論をすることはありません。前月の結果をさらっと確認し、思惑通りの利益が出たのか出なかったのかを確認するくらい。数字よりも大事なことはいくらでもあるわけで、せっかく私を対話相手に選んでいただいているので事業戦略について議論をするように心掛けています。
ある経営者とは新規事業について集中的に取り組んでいます。既存事業の劣化が明らかなのでいつまでもしがみつこうとはせず、代わりの事業を近い将来に打ち立てようと動き始めているのです。経営者だけでは心が折れてしまうらしく、私が横で励ましながら戦略がブレないように見守っているイメージ。戦略を語る言葉についても、私が口にするものを経営者がメモすることもあります。おかげで事業化への尻尾が掴めているような感覚は持ちつつあり、一方で産みの苦しみを味わっているところでもあります。

プレーリーカードが届きました
息子の制服にアイロンを掛けている
私の出身高校は制服がなくて私服でした。そのせいか高校生の息子が制服を着ているのはなんだか物珍しい感じがしてしまいます。その化繊のスラックスにアイロンを掛けるのは私の仕事。折り目の無いスラックスを見ているだけでも気持ち悪くなってしまうので、自分が率先して作業することにしています。
そういえば同じこと呟きながら、祖父も自分でアイロンを掛けていました。祖母に雑にアイロンを当てられるくらいなら自分でやった方がマシだと言っていたような。まったく同じ思考です。
そういう私は夏はユニクロの感動パンツを着ています。アイロンを掛ける必要がないので楽。色違いの3本を着回しています。スーツやジャケットを着ることなんてほとんどなくなってしまい、アイロンを掛ける機会も減りました。たまに息子のスラックスに当て布をして折り目をつけるのも楽しい作業ではあります。我ながらちょっと甘やかしすぎだとは思いますが。
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