日経電子版で保存した記事(2025年5月)

日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。
(未来にモテるマーケティング) ビジネスイベント集客、変わる定石 ゲストより「過ごす仲間」
日経電子版 2025年4月20日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO88138390Y5A410C2H24A00/
記事では「「誰が来るかわからない場所に、ひとりで行くのはちょっと……」。そんな声がちらほら聞こえてきて、20人前後の参加にとどまった」と集客の定石が変化しつつあるのではないかと投げかけています。著名な講師を呼べばそれだけで多くの参加者が集まるという時代ではなくなっているようで、参加者間の交流・共通体験、「誰とどんな時間を過ごせるのか」が重視されつつあるのでしょう。
では具体的にどうしたら良いかというと、講師に任せきりにしない運営を心がけて、参加者同士を自然な形でマッチングしたり、またそのマッチングを予告したりすることなどが思いつきます。泥臭いことではありますが、主催者や事務局がこれまでに以上に汗をかくことが求められるのです。
そもそも集客は泥臭いもの。関与先が自主セミナーを開催しようとする時に伝えているのは、チラシを作ったからといってそれだけで参加者が殺到するなんてありえないこと。ドブ板営業をした数だけ、参加者は増えていくものなのです。
「減給処分」廃止広がる
日経電子版 2025年4月28日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO88328130X20C25A4TCJ000/
「懲戒処分制度を見直して「減給」を廃止する企業が増えている」という記事。日本の労働法では問題なくても、国際人権ルールには抵触する可能性があり、海外企業と取引がある企業が見直しに動いているというのです。
地方中小企業も他人事ではありません。海外資本の会社と取引をしていることもあるはず。今後、就業規則等の見直しを迫られる可能性があることを頭の片隅に入れておきましょう。
さらに言うと、自社の就業規則を理解していない経営者があまりに多すぎます。「厚労省のひな型を使っているから大丈夫」「補助金をもらうために就業規則を改訂した」などと言い放っている人が多くて、ぞっとします。就業規則は本来、会社を守るために存在します。でも使い方を誤ると思わぬ損失を会社にもたらしかねません。
ある関与先で就業規則を見せてもらったら、まさに継ぎはぎだらけで非常にいびつな状態になっていました。どうしてこうなっているのか尋ねても満足な回答は得られませんでしたが、どうやらその時々で補助金などを得るために安直な改訂を繰り返してきた模様。今のところトラブルに結びついてはいませんが、いつか深刻な労務トラブルが発生する可能性があることを告げておきました。
(新サービス 記者がチェック) ABCクッキング、教室で動画レッスン
日経電子版 2025年4月30日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO88346860Y5A420C2H53A00/
この記事を読んで思い出したのが、例の流行り病の時期に、同じようなサービスの立ち上げを支援したことです。地域に根差して料理教室を開催していて、例の流行り病で大きな影響を受けたのでオンラインでの料理教室を始めたのです。当時は先進的な取り組みだったにも関わらず、実施したのは最初の数回程度。継続すればその後の展開も変わっていたと思うのですが。せっかく知恵とアイデアを提供しても、打ち上げ花火のように消化されてしまうと虚しさが残ります。
何かに着手するのであれば、事前に定めた撤退ラインに至るまでは何が何でも継続してもらいたいものです。最初はいろいろ問題があったとしても、継続していけばそれだけで道は拓けていくもの。継続した人だけが見ることのできる景色があるのです。

継続する者だけが見ることができる景色があります
スポーツ今や「ぜいたく」
日経電子版 2025年5月4日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO88471550U5A500C2MM8000/
ちょうど先日、息子が部活で使うという靴やシャツを購入してきました。日頃はユニクロばかりにお世話になっている私からしたら、それなりの金額で会計をすることに。それでも楽しそうに学校に通っているのであればと、息子が選んだものをすべて購入しました。
記事では「子どもがスポーツを楽しむ機会が家庭の経済状況に大きく左右される「スポーツ格差」が広がっている」と指摘しています。こうした社会なのでそれなりの格差が生じるのは仕方ないとは思いますが、子どものスポーツにまで深刻な影響が生じ始めていると聞いてしまうと、何か社会に暗い影が広がりつつあるように感じてしまいます。
そういえば、7月開催のプロ野球のチケットを購入しました。ビジター外野指定席なので3000円くらいかなと思っていたら1枚5000円超。気づいたらこんなところにも値上げが生じていたようです。
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