地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2025年4月)

日経電子版で保存した記事の中から、ここ最近で気になったものを紹介し、私の考えや連想したことを書いてみます。

危機時に問われる社外取の役割

日経電子版 2025年3月28日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87641460X20C25A3DTC000/

記事では「業績が順調な時はCEOを信頼して経営を任せ、あまり口出しはしない。日常的にチェックが必要ならCEOに問題があり、CEOを交代させるのが社外取締役の役割」と社外取締役が果たすべき役割について紹介されています。

私も似たような姿勢で地方中小企業の社外取締役を務めています。会社には業務執行の取締役がいるわけで、日常的な相談に乗ることはありません。ここが顧問契約で関わっている場合と異なるところで、社外取締役となるともうひとつ視点を上げて関わることになります。

私が社外取締役を務めているある会社では、通常の業務連絡は月一回もありません。3か月に一回の取締役会と、株主総会前に若干のやり取りが発生する程度です。でも、緊急時は別。以前に資金繰り予測表で厳しい状況が見通された時は、業務執行取締役の視野が狭くなっていたのを指摘して、緊急事態モードに切り替えて対応するように促しました。厳しいことを申し上げて首を切られるなら、それまでの関係性であったということ。それくらいの覚悟を持って、社外取締役を務めています。結果、資金繰りの危機を乗り越えることができて、新たな成長軌道に乗りつつあります。

南海トラフ地震被害292兆円、政府新想定 死者なお29万人

日経電子版 2025年3月31日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE263IX0W5A320C2000000/

災害はいつか必ずやってくるもの。今ちょうど、吉村昭「関東大震災」を読んでいます。関東大震災もまったく予兆がなかったわけではなく、数年前から地震が続いていたそう。「無ければいいな」と現実逃避するのではなく、「いつか必ず起きる」と腹をくくってできる備えをしておくべきでしょう。

京都に住んでいた時、まだ幼稚園に通っていた息子と二人で遠出する時は非常食や着替えを常に持ち歩いていました。京阪神も南海トラフの被害が予測されていたので、いざという時に途方に暮れたくなかったのです。今では背も抜かれ、体力も息子の方があるはず。いざとなったらなんとか一人で自分の身を守ってくれることでしょう。遠出をするときの心配の種が減りました。

警告 パニック売りは海外投機筋の思うつぼ

日経電子版 2025年4月7日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB070K80X00C25A4000000/

トランプ関税が発表されて株価が大きく下げたタイミングで掲載された記事です。パニック売りは下の下。売れるということは誰かが買っているということで、パニック売りは誰かが絶好のタイミングで株を購入していることを意味します。私の持っている株も大きく下げましたがそれだけのこと。反対に、この機会に以前から気になっていた株を購入しました。

購入したのは無線機メーカー。私が愛用しているトランシーバーの製造元で、これからの不安定な世界で無線機需要は増していくのではないかと思っています。もちろん縁のあるメーカーを応援したいという気持ちもあります。株を持ったからには株価の上下に一喜一憂することなく、株主として会社を見守りたいものです。

ビールで乾杯している様子

同業者との安易な情報交換は危険です

名門ホテルにカルテル恐れ、問題視された業界の情報交換

日経電子版 2025年4月17日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE16DDG0W5A410C2000000/

記事だけ読んでいると明らかにカルテルのような。警告くらいで済んでいるのは何か大人の事情でもあるのでしょうか。宿泊出張の際は楽天トラベルで料金の安い順からホテルを選びます。その料金が不当に調整されていたものだとしたら。消費者の信頼を裏切るような行動をしている業界の未来は暗いものになるでしょう。

私は顧問先の経営者に対し、同業の経営者同士で安直に情報交換してはいけないと釘を刺しています。「まさかうちみたいな規模で」「カルテルなんて大げさな」という反応が返ってくることがほとんど。でもどこから話が漏れるかわかりませんし、何より相手の経営者が信用できるとも限りません。

日本を待つ「転落の50年」

日経電子版 2025年4月19日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO88134460Y5A410C2TCR000/

記事は「日本の最大の国難は、かくも貧しき政治ではないのか」と締めくくられています。まったくの同感。

あるプロジェクトに関わっていた時に地方議員と関わる機会が多かったのですが、なんとレベルの低い人が多かったことか。またその議員を取り囲むようにさらに程度の低い人々が寄り集まって集団を成していました。その後、近隣の某市であるポストを打診されたこともありますが、私は政治にまったく興味はなく丁重にお断りしました。あんな世界に足を突っ込むのは人生の時間の無駄です。


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