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コラム

顧問先に急に呼び出されたら

今日はある顧問先への訪問日でした。新規事業について進捗を教えてもらい、今後の方向性について議論しました。また別の顧問先からは、来月の頭に会議と懇親会を開催するというお知らせが飛び込んできました。顧問先とどのように向き合っているかを書いてみます。

繋がる権利を買ってもらっている

おかげさまでいくつかの会社と顧問契約を締結してもらっています。契約するときなどに確認しているのが、顧問料は訪問の対価ではなく、私と繋がる権利を買ってもらっているということ。基本的には月一回訪問して経営者とあれこれお話しする機会を作っていますが、何かの事情で訪問できないことがあってもその月の顧問料は頂戴しています。先日も会社の事情で訪問日を急きょキャンセルしたことがありました。定例の訪問が出来なくなったのは残念でしたが、顧問料は振り込んでいただきました。

予定がほぼ詰まってしまっているので、新規の契約はこのところお断りさせてもらっています。時間が割けるならばもちろん新規の会社様とも繋がりたいところですが、こればかりはどうにもなりません。その分、既存の顧問先には私と対話することで価値を感じてもらえるように努めています。

完全に自営業に移行して4年目に入りました。一般会社と同じように、士業の事務所も3年を超えて存続する率はそれほど高くないと聞いたことがあります。今日も顧問先を訪問してきたわけですが、使ってもらえるありがたさを忘れないように気を引き締めています。

ある経営者さんは、私と会った時に事業の進捗を説明できるように気を奮い立たせているそう。前月から何も動きがなかったり、すると言ったことをしていなかったり。そんな状況にならないように、私の訪問日を行動の動機づけに利用しているそうです。今日お話しした経営者さんも同じ。新規事業の営業活動は時に気が重くなることもあるそうですが、「岡田に(行動が足りないと)突っ込まれないためにがんばりました」とおっしゃっていました。

緊急時は24時間いつでも連絡してください

訪問は概ね月一回と決めていますが、緊急時にはいつでも連絡してくださいと申し上げています。トラブルが発生してしまったとき、対処の方針について議論したりするのに訪問日を待っているわけには行きません。そうしたときには週末だろうが、夜中だろうがいつでも電話を掛けてきて下さいとお伝えしています。

去年の秋頃、ある顧問先でトラブルが発生し、出張先からそのまま向かったことがあります。私に状況を伝えるのもままならないような状態で、これは飛んで行かないとまずいなと考えました。おかげで初動を誤らないように機を逃さずにアドバイスすることができ、その後、完全に会社の思惑通りにトラブルは収束しました。雇われる立場の人々と違って経営を預かる者にはタイムカードなど存在しません。経営者の置かれている厳しい状況を知っているからこそ、緊急時には私もモードを切り替えてお手伝いするようにしています。

通常の訪問時に私が真っ先に質問するのは、数字の動向とトラブルなどが発生していないかの二点。経営者によってはトラブルを抱えていることをなかなか切り出せないご性格の方もいるので、最初に「なにかややこしいことは起きていませんか」などと尋ねるようにしています。

東北新幹線

ひさしぶりに東北新幹線に乗ることになりそうです

会議と懇親会のために出張

ちょうど今日、ある顧問先から連絡があったのが、従業員を集めて会議と懇親会を開催するので参加できないかという打診でした。緊急事態とは性質は異なりますが、重要度という点では大して変わりません。喜んで参加させてもらうことを返信し、飛行機と新幹線の手配をすぐに済ませました。

「訪問日ではないので行けません」だとか、「出張には顧問料とは別に日当をいただきたい」などと返信するようなことはありません。経営者が従業員にビジョンを語るであろう場に呼んでくれたのですから、これほど光栄なことはなく何を置いても駆けつけなければなりません。休みを返上すれば日程を確保できたのが幸いでした。

平時には月一回の訪問で対話をし、緊急時には24時間いつでも呼び出してくださいというのが私の姿勢。「経営者は24時間営業」というのが私の持論なので、顧問契約をしてもらっている私も経営者の時計に合わせることにしています。


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