士業のブランディングについて考える
私は社会保険労務士の資格を持っています。
実務経験はほぼゼロでして、
現在も社労士の業務は基本的に受託していません。
個人事務所の屋号として使っているイメージです。
ところで、その士業という商売。
独自化できていない方が多いなという印象です。
資格を取っただけでは選ばれない
サラリーマンから独立開業したところで、
顧客名簿が無ければ売上はゼロです。
試験勉強中は資格を取ることに全力を注いでいるわけで、
独立開業時に売上ゼロなのは当たり前。
その後の商売を軌道に乗せられるかどうかは、
資格を取った後に、どう行動するかがポイントです。
難関資格さえ取れば、
その後の商売はどうにかなるだろうと考えてしまうのは非常に危険。
資格を取るのと、その後の商売はまったく別物です。
試験合格後は頭を切り替え、
唯一の商品である自分の売り方を考えないといけません。
つまり、士業もブランディングし、
自分自身の市場価値を高めることが必要です。
資格に「かけ算」して希少性を生み出す
例えば
社会保険労務士は全国に4万人以上います。
行政書士なら5万人。
つまり、資格だけを掲げて事務所を開業しても、
全国に4,5万人のライバルがひしめき合っているということ。
言い換えれば、
「社会保険労務士です」「行政書士です」
と言っても、顧客から選ばれる確率は数万分の一です。
これではあまりに効率の悪い商売になってしまうことが想像できます。
では士業のブランディングでは何をすればよいのか。
「多くの人が持っているスキル(=資格)」に
「自分にしかないスキル(=個性、経験)」を掛け合わせることです。
私の場合は、
「経営コンサルタント・社会保険労務士」
に
「江戸時代から続く家業を事業譲渡した経験」
という要素を掛け合わせています。
この要素の掛け合わせで希少性を生み出し、
全国に沢山いる経営コンサルタント・社会保険労務士の中で
独自の立ち位置を作ることができました。
業務遂行能力を担保するのは当たり前
もちろん顧客に提供する価値(=業務遂行能力)を
プロとして持っているのは当たり前のことです。
ブランディングさえすれば、
能力がなくても売上ができるなんてことはありません。
顧客から見れば士業はプロ中のプロ。
分からないことや苦手な分野があるとは想像もしていません。
私の場合は、
5年間2,600件超の個別相談
メディア掲載120件超のメディア掲載事例
というのが実績としてあるので、
見込客も不安なく?契約に至ってくれるわけです。
独立開業したばかりであれば、
最初の1件目の業務に全力を注ぐこと。
そして不安があっても涼しい顔をして受託し、
あとから勉強して実務知識を身につける。
これくらいの気構えが必要でしょう。
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