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コラム

外出を控えた方がよい日に考えていること

今日の福岡は晴れていますが空気がもやっています。花粉とPM2.5と黄砂が猛威を振るっている様子。いずれもあまり得意ではないので、マスクを着けたままおとなしく仕事をしています。

花粉とPM2.5と黄砂

今日の福岡は花粉が「非常に多い」、PM2.5が「やや多い」、黄砂が「運転は控えて」というレベル。天気は良かったのですが歩かずにバスで移動することにしました。いつもならくっきり見える近くの山が朝からもやっていて、見るからに空気が通常とは異なる状態です。長い春休みを満喫している息子には、今日は外出しない方が良さそうだと話しておきました。

冷静に考えると、「外出しない方が良い」なんて、いかにもぞっとする言葉です。何らかの外的要因で行動が制限されるなんてことが、今の時代に起こってしまうとは。こんな注意喚起を誰かにしなくてはならないのは、異常なことです。

最近よく考えるのですが、今の平和が続いているのはまだせいぜい80年くらいのことで、日本史や世界史の時間軸からしたらほんの一瞬の出来事に過ぎません。ロシアがウクライナを攻撃したように、いつ日本もどこかから理不尽な攻撃を受けるとも限らず、この先も永遠に平和が続くなんて確率的にはほぼあり得ないことなのでしょう。

商売の当たり前が当たり前でなくなるかも

「見込客と関係性を構築しましょう」「自社の真の強みを把握しましょう」「営業とは見込客の困りごとを収集する行為です」などと普段から申し上げていますが、こんなフレーズが通用するのも平和が続いているからこそ。外部環境が変化すれば、商売の定石も連動して変化することでしょう。

戦後の闇市なんかをイメージしてみてください。おそらく当時は物資が欠乏していて、今では考えられないような売り手有利の商環境だったはず。そんな時代に「見込客と関係性を構築する」なんて悠長なことをしていたら、きっと商機を逃してしまっていたことでしょう。当時成功した人は、どこかの伝手を使って大量の物資を仕入れ、一気に売り払うだけの機動力を持つような人々だったに違いありません。もちろん広義のマーケティング能力は求められていたにせよ、今とは違う価値観で顧客と向き合っていたのです。

何が言いたいのかというと、商売の定石は外部環境によって変化しうるということ。内に篭ってこれまでの思想にばかり囚われ、世界の変化を察知できずにいると、気づいた時には市場に取り残されてしまいます。これからどういう時代がやってくる可能性があるのか、というのは商売に携わる者だからこそアンテナを張っておかなければいけないのです。

だからというわけではないですが、私は新聞を読まない経営者が多いことにいつも驚かされています。そうした人と話すと「スマホアプリでニュースは読んでいる」と返されるのですが、見たいものだけが表示されるようなアプリに情報収集を依存するというのは危険に思えます。経営者に求められるのは、世の中の動きを広く浅く掴むこと。そのためには私は日本経済新聞ほど効率の良い媒体はないと思っています。

すm

スマホを操作する女性

スマホに頭を乗っ取られないようにしましょう

取締役会で議論したこと

某社の社外取締役に就いています。ある時の取締役会で議論したのは、足元の業績と今後の事業戦略について。前半の業績報告は率直に言ってもう終わった話。議論する余地などなくて、結果を数字で受け止めることだけが求められます。一方で後半の事業戦略については、取締役だからこそ議論すべきテーマ。目先の売上の柱に囚われず、今後、独自の立ち位置をどのように築くかについて議論が交わされました。

私が提案したのは設備に依存しないビジネスモデルの構築。今後はノウハウなどを知財化して稼ぐ余地があるのではないかと、業務執行を担う取締役に投げかけました。こうした発言をするために社外取締役を任せてもらっているわけで、毎回、何らかの足跡を残すように心がけています。

元茶わん屋の私がこうした考えを持つことができるのも、日々様々な業種の経営者と対話し、そして情報をインプットしているから。元茶わん屋の経験だけでは、他業種の社外取締役なんて務まらないのは当たり前のことです。どうやらこの先の80年はこれまでの80年とは違う変化が訪れそう。過去の延長線上で考えれば良い時代などいつの時代もなかったはずですが、そろそろ気を引き締めて大きな変化に備える必要があるように感じています。


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