地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

最近、経営者とどんな話をしたか

ここ最近、経営者とどんな話をしたか紹介してみます。もちろん、個人や会社が特定されないように手を加えています。

経営者保証

融資「経営者保証なし」過半 国内金融機関500超
日経電子版 2025年3月20日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87472990Z10C25A3EE9000/

ちょうどこんな記事が昨日の日本経済新聞に掲載されていました。金融機関が経営者保証を付けない形での融資が増えているそうです。

ある経営者とお話ししたのはまさに経営者保証に関してでした。つい最近、新たな金融機関から融資を受けた際に経営者保証を求められたとのこと。経営者はそのことを当たり前に思っていたようでしたが、私からしたら時代の流れに逆行します。今後、適当なタイミングで銀行と交渉し、経営者保証を外すことを目指さなければいけませんねとお話ししました。銀行と交渉するなんて発想がなかったようで経営者は驚いた様子。もちろん外せるものなら外したいということで、今後もご支援させていただくことになりました。

私は江戸時代から続いていた陶磁器卸小売会社の代表取締役を務めたことがありますが、在任中は茶わんを売っていたよりも銀行を廻っていた時間の方が長かったです。当時は7行庫と取引があり、何かある度にそれぞれ廻って説明しなければなりませんでした。もちろんメイン行との関係が一番濃厚なわけですが、下位行であっても支援してくれているのは同じ。最近のトピックを数字で語れるように事前の準備をし、さらにはお願い事項や謝るべきことを頭に叩き込んで足を運んでいたのは、今となっては良い思い出です。

そんな私ですので中小企業支援家に転身してからも金融機関対応のアドバイスをすることは多々あります。「銀行はこういったことを気にしますよ」だとか、「大きな銀行に相手にされないのであれば信用金庫へ行ってみたらどうですか」などと経営者にお伝えしています。

経営者保証は経営の覚悟を可視化するために必要なものなのでしょう。記事では「経営者保証とは会社が融資を返済できなくなった際に、経営者個人が会社に代わって借金を返済する契約」と説明されています。借りたものは返す。ごく当たり前のことを銀行は求めているのです。

ちなみに私は家業を投資ファンドへ事業譲渡した時に経営者保証を解除してもらい、さらには自己破産も求められませんでした。理由は就任時にすでに業績が悪化していたのと、会社から過大な報酬を得ていなかったからだそう。銀行には一部の借入金を返済できなくて迷惑をお掛けしましたが、経営者保証の履行を求められなかったので、こうして第二の社会人人生を歩むことができています。

パワーハラスメント

ある経営者とパワーハラスメントについて話す機会がありました。その経営者が心掛けているのは指導する際に感情を消すこと。熱くなってしまったら言葉が激しくなる自分を自覚されていて、ハラスメントを抑止するために淡々と言葉を発するようにしているそうです。

以前にパワハラの現場に出くわしたことがあります。正確に言うと怒声を扉の外で聞いてしまったのです。人格否定を大きな声で感情的に繰り返していて、教科書に載るようなパワハラがなされていました。大抵のことに驚かない私でもドキッとしてしまうくらいなので、面と向かって被害を受けた方はどれだけ傷つかれたことでしょう。

パワハラが裁判になって拗れてしまうのは初期対応を怠ったり、間違えてしまったから。まずは何が起こったのかを把握し、就業規則に則って粛々と対応すべき。隠そうとしたり被害者に寄り添うことを怠ったりすると、裁判にまで行き着いてしまい、勝ち負けに関係なく膨大なコストが発生することになります。

会議室の机と椅子

こんな部屋でお話しすることが多いです

営業の勘所

営業とは見込客の困りごとを収集する行為です。せっかくアポを取れたのに、何を話したのかよくわからなかったなんてことにならないように、事前の準備が必要です。ある経営者はアポ取りまではかなりの確率で成功するのですが、その後の営業がうまく進展せずに悩んでいました。先方も対処に困っている様子がわかってしまうくらいだと言うのです。

私が提案したのは、営業先へ足を運んだ際に今日何をしに来たのか一言で宣言することです。話を聞きに来ただけなのか、困りごとの解決先を提示しに来たのかなど、ずばっと目的を伝えることで冗長なやり取りを排除することができます。

せっかくアポが取れてもその後の営業、販売に繋げられなければなんのための努力だったのかわかりません。またそれは相手も同じ。「この人は何をしに来たのだろう」などと思われないためにも、その日の目的を宣言するのは有効です。


ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています

amazon musicのバナー

Listen on Apple Podcasts

関連記事

TOP