地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

ブログの更新を止める時

今日のブログを書くかどうか、少し悩んでしまいました。

連続更新1001日目

今日で連続更新1001日目です。昨日ふと、「もう止めてもいいかな」とも考えましたが、こうして書き続けています。理由は毎日の習慣になっているからというのと、メリットを体感しているから。

例えば今は新幹線のホームで入線を待ちながらiPhoneを握りしめていて、「夜は飲み会だから、今のうちに書いてしまわねば」と言葉を捻り出しています。毎日ブログを書くのがすっかり習慣になっているので、その日の予定の中で時間をやりくりするのが自然とできるようになってしまいました。

またこうして好き勝手に文章を綴っていると、人間関係のミスマッチを防ぐことができます。ブログは見込客に自分が何者であるかを伝えるために書いているので、自然と自己を曝け出すことになります。結果、感性の合わない人から何かを依頼されるようなことが激減しました。私にとってはブログを書く最大のメリットです。もちろん仕事に繋がるのもうれしいのですが、感性の合わない人が近寄って来なくなるというのはそれだけで大きく心の負担が減るものです。

これまで1000日連続で更新することを目標にしてきて、今は次の目標が定まっていない状態です。さて何のために書き続けようかと考えているところです。

経営の現場に戻ったら止めると思う

ブログを止めるとしたら、今の働き方ではなくなった時でしょう。現在は個人事業主の中小企業支援家として自由に働いていて、タイムカードや就業規則とは無縁です。もし今後、サラリーマンに戻ったり、どこかの会社を経営したりするようになれば、今のようにブログに労力をかけることは困難になるでしょう。

可能性が高いのは後者。私はいつか経営の現場に戻りたいと考えていて、このことは関与先にも隠してはいません。経営を知らない専門家らしき人々ほど胡散臭いものはないと思っていて、そうした人々に地方中小企業が振り回されるのを数多く見てきました。また、私自身もかつての家業でコンサルらしき人々に会社を土足で踏み荒らされた苦い経験があります。中小企業支援家に転身して九年目に入りましたが、過去の経営経験が遠いものになりつつあるというのも自覚しています。自分が胡散臭い専門家らしき奴だと見られる前に、経営の現場に戻りたいと考えているのです。

ただし、経営の現場に戻っても業務日誌などは書くことになると思います。自分の身を守るためにも、後からどなたかに役立ててもらうためにも、記録は必要でしょう。かつての家業で代表取締役を務めていた時も、事業譲渡を意識し始めた時から業務日誌をつけていました。退任してから取材を受けたり、講演資料を作成したりするときに大変役に立ちました。人の記憶は都合よく書き換えられていくもの。当時の記録は自分が書いたものであっても、貴重な資料となりました。

単線の線路

どこまでも続く

情報発信の目的は成果に結びつけること

情報発信はまず始めて、そして続けることが何より重要です。もちろん正しい方向で発信することも大事なのですが、継続できないことには何も生み出すことはできません。創業を志している人などに見込客と関係性を構築するための情報発信を促しても、継続できる人はごくわずか。そもそも最初の一歩を踏み出さない人がほとんどです。ある事業者は私に勧められてブログを始めたものの、効果が体感できないと言って数回でやめてしまいました。そりゃそうです、まだ何者でも無い人のブログなんて誰も読むわけがありません。でもそんな苦しい時期でもコツコツと継続し、周囲の人に「読んでください」などと声かけできた人だけが階段を一段上がることができるのです。

ある顧問先の経営者は自らInstagramで発信を続けています。フォロワー数は数百くらいから大きく増えることはありません。でも、飛び込み営業をした時に、提案し採用に至る確率が驚くほど高く、その要因はブレない世界観で発信しているInstagramにあると考えています。実際に営業先で、担当者が既にInstagramを見てくれていたことがあるとのこと。情報発信の目的は成果に結びつけることであって、フォロワー数を増やすことではありません。最初の頃は恐る恐る発信していた経営者ですが、今では継続して世界観を発信し続けています。

情報発信は、始めたら止められなくなるものなのかもしれません。


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