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コラム

最近購入した本(2025年2月)

最近、購入した本を紹介してみます。まだ読んでいないものもあれば、20年前に読んでいる(はずの)ものも。老眼が進んできていますが読書はやめられません。ちなみに今読んでいるのは塩野七生「海の都の物語」です。

アイデア大全(読書猿 フォレスト出版)

つい最近購入したばかりの本が「アイデア大全」という本です。まだ読んでいません。

中小企業支援家として経営者に知恵とアイデアを提供する仕事をしているので、日頃からインプットするように心掛けています。内に溜め込んだものがなければ、外へも何かを生み出すことはできないからです。私の主なインプット源は、日本経済新聞と経営者との対話。日本経済新聞は家業の代表取締役に就いた頃から電子版を購読し続けていて、毎日1、2時間を費やして読んでいます。もちろん日によって差はありますが、先日は日経本紙と日経MJを読むのに1時間15分掛かりました。私としては速い方です。

経営者との対話は日頃から行なっているもの。アウトプットする場ではありますが、インプットの場でもあるのです。例えば先日、ある経営者と話した時のことです。インターンシップではなく、「インタビューシップ」という活動があることを教えてもらえました。学生に単に働いてもらうだけでなく、積極的に質疑応答をするのが特徴だそう。従業員が学生との対話を重ねることで、業務への意識が高まるきっかけになるとのことでした。新聞を読んでいただけでは得られない知識でした。

「アイデア大全」はさまざまな発想法を紹介している本だそうです。最近ではChatGPTを相手に考え事をすることが増えましたが、発想法を知っておくことでアウトプットの質と量をどちらも高め、そして増やすことができるのではないかと期待しています。

空海の風景(司馬遼太郎 中央公論新社)

司馬遼太郎の本が好きです。最近では「街道をゆく」を全巻セットで購入して、少しずつ読むのを楽しみにしています。また、今読んでいる本の前は「峠」を再読していました。ただし、再読といっても20年くらい前なのでほとんど記憶は無し。「あれ、本当に読んだのだっけ」などと思いながら読み進めました。

同じように以前に読んだ(はず)なのが「空海の風景」。「峠」があまりに面白かったので、他の本も再読しようと思い立ちました。私は小説は好きですが、随筆はどちらかというと苦手。特に宗教に関わるものは興味がありません。でも、たしか20年くらい前にこの本を読んだ時は一気に読んでしまったくらい、読み応えがありました。47歳になって再読したらどのような読後感を得られるのでしょうか。

ちなみに今回購入したのはKindleの上下巻をまとめた合本版です。紙の本を以前に読み、Kindle版を改めて購入することが多くて我ながら呆れてしまいます。大きな本棚があれば良いのですが、引っ越すたびに本を売ったりPDF化したりして減らしているのが実態です。いつかまた本棚らしい本棚を持ちたいものです。

図書館の本棚

自分の本棚が欲しいです

入門 起業の科学(田所雅之 日経BP)

年末年始に読んだのがこの本。「起業の科学」という分厚い本のエッセンスを小説風に仕立て直したものです。途中、説明が堅苦しくなる場面がありましたが、全体に読みやすく、起業を検討している人への最初の一冊にぜひ勧めたい本です。

あるプロジェクトに関わっていた際、執務室スペースの本棚を充実させたいと思いついて、私物の本を持ち込んでいたことがあります。話の流れによっては本を勧めたりし、相談者さんとの関係性を構築するのに大いに役立ちました。本すら自由に買えない予算にうんざりしながら、その制約を逆手に取って、私の好きな本を集積してしまったのは良い思い出です。

起業に関してこの本を勧めるのであれば、経営に関しては「世界標準の経営理論」一択でしょう。起業には一定の取り組むべきことなどが可視化されていますが、その後の経営となると選択肢は無限大となります。ノウハウなんてものは存在し得ないわけで、安直に誰かに解を求めることなく、自ら思考することが求められます。その思考の軸になり得るのが「世界標準の経営理論」なのです。かなり分厚い本ですが、わかりやすくまとめられているのであっという間に読み進めることが可能。経営者の本棚に必須の一冊でしょう。


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