雪が舞う福岡市内で経営者と打ち合わせをしてきた
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私がどんな働き方をしているのか紹介してみます。今日は珍しく、福岡市内で顧問先の経営者さんとお会いしました。
スタバで月一回の打ち合わせ
今日はある顧問先の経営者さんとお会いする日でした。いつもは会社に伺っていますが、今回は福岡市内のスタバでお話しすることに。寒気が厳しく、時おり雪が降っているせいか、いつも席を取るのに苦労するスタバでも空席が目立っていました。私は20分くらい前に着いていて、経営者さんがいらっしゃるのをお待ちする形に。時間ちょうどにいらっしゃり、そこから2時間ほど話し込みました。
話し込んだといっても他のお客さんもいるので声は抑え気味で、かつ、固有名詞などは避けて話すことになります。新規事業の進捗などを確認していただけですが、仮に隣でメモを取られていても差し障り無いように配慮しました。今回は前後の時間の都合でスタバを利用しましたが、やはり会社でお話しする方が話は弾みます。たまにオンラインの打ち合わせをしている人を見かけますが、話している内容が丸聞こえでびっくりしてしまうことがあります。セキュリティも何もあったものではなく、どういう会社なのでしょうか。
スタバでしばらく過ごしていて気付いたのが、どうやら多くの常連さんが読書に訪れているらしいこと。書店併設型の店舗で、書店で販売している本の持ち込みが自由(たぶん)。そのため、未会計の本を片手にコーヒーを飲んでいる人が目立ちました。私は未会計の本を片手に飲食するのが嫌いで、こうした店舗に行ったとしても自分で購入した本やiPhoneのKindleで読書をします。売り物の本というのはぜったいに汚してはいけないもので、この先どこかでどなたかの人生を変えるかも知れないもの。そんな風に考えてしまう私は時代遅れなのでしょう。
売上は最後の結果に過ぎない
今回は主に新規事業についてお話ししました。私からお伝えしたのは、いきなり売上を求めないということ。売上は最後の結果であって、買うか買わないかは売り手がコントロールできることではありません。しかし、顧客に買ってもらうまでの過程を何度も検証し、その確率を高めていくことは可能です。つい売上という結果ばかりを気にしてしまいますが、ゴールに辿り着くまでの過程の試行錯誤が重要なのです。
別の関与先で新販路への挑戦を提案したものの、結果として失敗してしまったことがあります。新しい店舗を期間限定で出店することができたのに、売上が低かったという理由でその後の挑戦をあきらめてしまったのです。最初から100%の結果を得られることなんてあり得なくて、試行錯誤して徐々に望む成果に近づけていく覚悟が必要。せっかく新しい取り組みを始めても、初回の結果だけで良し悪しを判断するなんてあまりに拙速です。何を学び次に生かすかという視点を持ってもらいたかったのですが、売上だけに一喜一憂する経営者の理解は得られませんでした。
売上はあくまで結果に過ぎません。売上に至るまでの過程を磨き上げることが、商売の醍醐味の一つであると信じています。
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帰りは撮影しながらバス停まで歩きました。このレンズが描写する立体感、すごいです。
今日も当たり前のように仕事をさせてもらった
帰りがけに経営者さんから紙袋を手渡されました。私が好きそうなお菓子が入っているとのこと。月一回プラスαしかお会いする機会がなく、さらには報酬までしっかりお支払いしてもらっているのにお土産まで気を遣っていただきました。
私は顧問先の経営者から月単位で報酬をいただいていますが、いつでも契約を切ってもらって構わないとお伝えしています。必要な存在でなくなったのであれば、年度途中でも遠慮なく言ってくださいと申し上げています。必要とされなくなったのに、契約書に書いてあることを盾にして、残り数ヶ月の報酬をせびるなんてことはしたくないのです。
雇われる立場で働いていた頃と違って、雇用で守られることはありません。それでも今日のように経営者と対話し、対価をいただくことで、それなりに安定した生活を送ることができています。慣れてしまうと不思議なもので、いつ契約を切られるかもしれないという不安はまったく感じることはありません。まもなくこうした働き方に移行して3年が終わろうとしています。今日も当たり前のように仕事をさせてもらいましたが、その当たり前に感謝して、来月お会いしたときにも確かな価値を提供したいと考えています。
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