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コラム

地方中小企業の経営者に聞いてもらいたい落語の演目(2025年1月)

専門家でもない私があらすじをくどくどと説明するのは控えて、経営者にぜひ聞いてもらいたい演目とその理由を書いてみます。iTunesにCDから取り込んでいたものを聴き終えてしまったので、最近はSpotifyで聴いています。ほとんど息子のために契約しているようなSpotifyでしたが、私も毎日起動するようになりました。

文七元結

集金した帰りに大金をすられたので死んで詫びようとしている奉公人が出てくる演目。商売は取引相手に入金していただいて、ようやく完結するものです。売上を計上したからといって、ホッとしてはいけません。またお客様のところで現金をお預かりしても、会社へ持って帰って経理に渡すまでは油断できません。私も社会人に成り立ての頃に集金を手伝ったことがありますが、領収書を渡したり、現金を数えたりするのにえらく緊張してしまった記憶があります。

納品し、無事に代金を支払っていただくまでが営業担当者の仕事です。このことを教えてもらったのは、家業の法人営業の部署に配属された初日でした。売掛金の回収状況を確認するシステムの使い方を教えてもらい、入金するまで責任を持つように指導されたのです。

粗忽の使者

大工が武士になりすますために袴を穿こうと苦労する場面が出てきます。昨日はちょうど、茶道の新年会がありました。新年会と言っても料亭でお昼の弁当を食べて、そのあと薄茶をいただくというもの。羽織、袴で向かいました。受付が11時で解散が14時30分頃。袴を穿いていると面倒くさいのがトイレ。いつも朝から水分を摂る量を調節するようにしています。

私の姿を見かけた他の教室の方から、「着物は一人で着ているの?」と声を掛けてもらいました。「YouTubeを観ながらなんとか着ています」と答えておきました。みなさん、男が少ないので珍しいようです。

単衣の着物は年末にクリーニングに出しました。汚れていないように思っていても、襟元に汗染みがあったようです。正絹の着物は家の洗濯機で洗うことができないので、定期的にクリーニングに出さなくてはいけません。メンテナンスにも費用が掛かりますね。次に着物を作るとしたら東レのシルックという化繊で仕立てようかと思っています。どうやら絹と風合いが似ているようで、さらに化繊なので洗濯機で洗えるとのこと。私のようにお稽古でじゃんじゃん着るのであれば、化繊の方が良さそうです。

袴は先日、もう一枚購入してしまいました。ヤフオクでメーカーさんが仕立て代込みで出品していて、恐る恐る落札したところ、ぴったりのサイズに仕立ててもらうことができました。呉服店経由で買うよりもお得だったので、次回も利用させてもらうことにします。上手にヤフオクを利用して商売しているなぁと感心してしまいました。

落語の高座

福岡って演芸場とかあるのでしょうか

羽織の遊び

遊びに行くのに羽織が必要になって騒ぎになる演目。今でいうジャケット着用必須のお店に遊びに行こうとしたわけです。私が初めてジャケットを購入してもらったのは、高校に入学するときなのでちょうど30年前。今でもその時のジャケットは着ることができるので大事にしています。スーツやジャケットなどいくらでも安いものが出回っていますが、良いものは長く着ることができます。当時、祖父に買ってもらったのですが、さていくらくらいしたのでしょうか。それなりのお値段だったはず。

春には息子が進学します。まだ背が伸びているようですが、彼にもジャケットが必要になることでしょう。どこかでパリッとしたジャケットを選ぶことにします。背が伸びてしまったら、私が着ることにします。

竹の水仙

「抜け雀」という演目と似ている展開。最後に左甚五郎が宿屋の主人に「見た目で客を判断するな」と説諭する場面があります。家業の銀座店でアルバイトをしていたとき、先輩に「男女の二人連れだからといって夫婦だとは限らないよ」と言われて緊張したのを思い出しました。銀座という土地柄かさまざまな人がいらっしゃって、今ではお取引をしていただけないような職業の方や、もちろんクラブで働く女性とそのお客さんなどもよく見かけました。百貨店とは客層が違っていて、路面店を構えていることの魅力を知ることができました。


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