自分は運が良いか

たまに運が強いなどと言ってもらえることがあります。単純な性格なので、それだけでうれしくなってしまいます。確かにこれまでの人生は恵まれていました。運の良さについて書いてみます。
自分でも不思議になるくらい、誰かに守ってもらえているようなことが続いている
先日、ある方から私の名前がとても良いと教えてもらいました。運勢がすごいのだとか。ふとした拍子に名前を知られて、そんなことを言ってもらえるのはうれしいものです。
確かにこれまでの人生は恵まれていて、何とかなっているどころか常にピンチをチャンスに変えることができています。一番わかりやすいのが江戸時代から続く家業を投資ファンドへ事業譲渡した後のこと。期せずして第二の社会人人生を歩まねばならず困り果てていた時に、中小企業支援家に転身するきっかけとなる求人広告を見かけ、ピンときたので応募したら150人超の中から選んでいただきました。選ばれるであろう自負はあったものの(じゃなかったら応募しない)、後から振り返り、思惑通りに転職できたことに我ながら驚きました。
その後も怪しげな人物に取り憑かれそうになったり、某団体に不義理なことをされたりしましたが、その都度、次の展開に目を向けた対応をすることでより良い環境に身を置くことができるようになりました。自分でも不思議になるくらい、誰かに守ってもらえているようなことが続いています。
名前の由来
私の名前は父方の祖母がつけてくれたもの。画数だとか綿密に調べたものだそうで、同じ名前の方をほとんど見かけないこともあって気に入っています。画数で人生が左右されるのが事実なら、これほど残酷なことはないと思いますが少なくとも私には不利益に働いていません。そういえば個別相談中の経営者さんにも名前を褒めてもらったことがあって、「誰につけてもらったのですか」と感心されたことがあります。
ちなみに息子の名前は、私の命名時の第二候補だったもの。以前から第二候補の存在を聞いていたので、特に悩むことなく選びました。漢字が少し難しいのですが、私と同じく、他に見かけないので良い名前だと思っています。祖母からは「漢字が難しくてかわいそうやなぁ」と言われましたが、考えたのはその祖母です。もちろん人生をどうするかは本人次第。私と違い、社会人人生の初めを家業に振り回されない立場なので、自由に生きていってほしいと思っています。
名前というと思い出すのが、高校ボート部で漕いでいたボートの名前。部歌の一節から取った名前で、私にとっては最後の対校戦で勝利をもたらしてくれた忘れられないボートです。先輩方がお金をかき集めて手に入れてくれたボートで、新艇から2年続けて乗せてもらいました。実力を引き出してくれたというよりも、運を運んできてくれたボートです。

こういうので当たったことはありません
「あなたは運が良いか」と尋ねる理由
日本を代表するような経営者が、採用面接の際に「あなたは運が良いか」と質問していたそうです。なぜそんなことを尋ねていたのかを考えてみると、前向きに何かへ取り組む気概を持つ人がどうかを確認したかったのではないかと思います。
これまで多くの経営者と対話をしてきて、少し背伸びして自分を大きく見せようとしたり(さらには嘘をついたり)、そもそもの事業性が乏しいのに変化を嫌って自滅の道を選んだりする経営者を多くみてきました。彼ら彼女らに共通するのは前向きな雰囲気が感じられず、どこか陰がつきまとっていること。自分に運があると考えるようになれば、自ら前向きな選択肢を選び続けることができるのでしょう。
運を感じるというのはそれだけ誰かに助けてもらえているということ。自分一人で何かをできるわけではなく、常に誰かと共に歩むのが社会人人生です。媚びるつもりはありませんが、関わってくれる方には謙虚でいたいと思っています。ただ、そうした姿勢でいるとたまに変な輩が寄ってくることもあります。与し易しと勘違いされるようです。そうした輩は相手にしませんし、実害が発生したらやり返すのみ。自分の環境は自分で守らなければいけません。
春になったら息子を連れて、墓参りをするつもり。息子にも、誰かに守ってもらえていることを自覚できるような人生を歩んでもらいたいです。
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