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コラム

仕事納めの日に考えていること

緊急の案件がなければ今日で仕事納めです。一年間、無事に働くことができてほっとしています。もちろん、私を使ってくれている顧問先の皆様があってこそ。一年間ありがとうございました。

穏やかに過ごせた一年間でした

今年も今日で仕事終わりです。おかげさまで穏やかに過ごすことができました。不本意な仕事や誰かの都合に振り回されたくないと常々思っていて、個人事業主の特権をフル活用してわがままに働かせてもらっています。ご理解いただいている顧問先がいらっしゃるおかげで、こうした私でも無事に年を越すことができます。

「これまでの社会人人生で何が一番つらかったですか」と聞かれたのは、昨日初めてお会いした経営者さんからでした。さて何が一番つらかったかなと思わず考え込んでしまったのですが、ふと思い出したのが、家業を事業譲渡しなくてはならない局面で発言権を持てなかったことでした。外部の資本を入れることまでは自社で決められたものの、その後の相手先の選定や条件交渉についてはまったく発言権は無し。実質的に経営破綻した企業の経営者とはこうなってしまうのかと寂しく感じるとともに、のれんを存続させるための条件交渉に参加できないことを辛く感じていました。

そんな経験をした私からすると、中小企業支援家に転じてからの特にこの3年は穏やかに過ごすことができる日々が続いています。誰かに必要とされている状態が続いていて、さらに報酬もきちんといただけています。生活も安定していて、少しは無駄遣いできる余裕もあります。幸せな状態にあることを自覚しないと罰が当たるなと考えているくらいです。

来年、何をするか

来年は48歳になります。少し前まで20代だったような気がするのですが、30を過ぎて家業の代表取締役になり、その後に期せずして第二の社会人人生を歩むことになり、気が付いたらこんな歳になっていました。今考えているのは、次に何をすべきかということ。いつかは商売の現場に戻りたいというのは誰にも隠さず、そうした話題になったらさらっとお伝えするようにしています。かつての家業を投資ファンドに事業譲渡してから来年3月で10年。そろそろ、次の道に進むべきタイミングが迫ってきているように感じます。

一方で、中小企業支援に携わることを止めるつもりはなくて、必要とされるうちは続けるつもり。社外取締役にしてもらっている会社もありますし、新たにお声を掛けてもらっている会社もあります。私の少し変わった経歴と知識がお役に立てるのであれば、経営者と対話するこの仕事を続けていきたいです。私は経営者と対話するこの仕事が天職だと思っていて、第二の社会人人生でこの仕事に就けたことを幸せに思っています。中小企業支援というと専門家らしき人が経営者に一方的に何かを説諭するイメージがありますが、私はあくまで対話を重ねるスタイル。横にいる人には雑談をしているようにしか見えないと何度か言われたことがあるくらいです。こうして知恵とアイデアを提供しつつ、私自身も経営者から多くのことを学ばせてもらっています。

そうして経営者と対話していると、私も彼ら彼女らのようにまた経営の現場に戻りたいと考えていまいます。十年一昔とはよく言ったもので、そろそろ現場に戻らないと私も「専門家らしき人」になってしまって、教科書に書いてあることだけを経営者に投げつけるようにならないかと自分で自分が心配になるのです。

9階の表示板

明日から9連休です

明日から9連休

明日からの年末年始は9連休。気の早い人に聞いたのですが、来年も9連休になるそうです。今回は家庭の事情で東京には帰らないので、アマチュア無線とウォーキングとカメラ散歩を満喫するつもり。もちろんこのブログも書きつつ、しっかりリフレッシュします。読書も楽しみにしていて、ちょうど「世界標準の経営理論」を読み返そうと思っているところ。うさん臭いビジネス書を読むくらいなら、この本を何度も読み返したほうが血肉になることがわかっています。

まずは明日何をするか、天気予報をにらみながら考えているところ。こうしてあれこれ遊びのことを考えることができるのも無事に仕事納めを迎えられたから。顧問先の皆様には感謝しております。


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